アメリカ空軍を退役するC-27Jの行方

アメリカ空軍を退役するC-27Jの行方

アメリカ空軍は2013会計年度末(2013年9月30日)で、アレニアC-27Jスパルタンを退役させますが、2008年から導入が始まったばかりの新しい機体だけに、その行方が注目されています。アメリカの業界誌が伝えています。

アメリカ空軍は陸軍と統合運用する輸送機としてC-27Jを導入したものの、大型のC-130Jと比べるとコストパフォーマンスが劣るとして、調達を中断、全機退役の方針を決定していました。

現在アメリカ空軍と州空軍に21機のC-27Jがあり、14機を沿岸警備隊、7機を森林局が引き取る計画があります。

沿岸警備隊は、エアバス・ミリタリのCN-235をHC-114オーシャンセントリーとして36機導入する計画で、これまで15機が納入されています。残りのHC-144をキャンセルしてC-27Jを導入しようというもので、購入予算と時間が大幅に節約できます。

また森林局は消火剤を散布する消防機として運用します。

しかし、沿岸警備隊では2機種を運用する不効率やC-27Jの運用コストの高さ、森林局では消火剤搭載量の少なさが懸念されています。

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