ヒースローで強風時の航空管制、「距離」から「時間」に変更へ

ヒースローで強風時の航空管制、「距離」から「時間」に変更へ

ロンドン・ヒースロー空港は2015年春から、航空管制で距離から時間による到着便の管理に変更します。これにより、強風時の到着遅延を減らし、ヒースロー近辺のコミュニティへの影響を押さえる狙い。ヒースロー空港では、時間で到着便を管理する航空管制は、これが初めてとしています。

ヒースロー空港 管制塔とヴァージン・アトランティック航空 747-400

ヒースロー空港は世界でも最も忙しい空港の1つで、さらに2本の滑走路の使用率は98%とほぼ満杯状態。通常は45秒毎に離着陸が行われていますが、強風時はこれ以上の間隔での離着陸となっています。このため、強風時はほフルに使われている滑走路で、慢性的に遅れが発生しています。間隔をあげて離着陸する理由はタービュランスを避けるためです。

これに対し、ヒースロー空港の管制を担当するイギリス航空管制(National Air Traffic Services:NATS)は100,000フライトを強風時の航空機の航跡渦の挙動を最新の機器を使い測定。その結果、強風の場合には、安全性を確保しながら、航空機同士が通常より近い距離でも離着陸できることを確認したそう。

ヒースロー空港ではこれを受けて、この方式での着陸により、多くの利用者や地域住民に良い効果がもたらされると歓迎しています。

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