アメリカ2015年度国防予算案、A-10いよいよ退役か

アメリカ2015年度国防予算案、A-10いよいよ退役か

アメリカのチャック・ヘーゲル国防長官は2014年2月24日、2015年度の国防予算案について方針を発表しました。

内容は国防費削減を受けて、陸軍の人員を現在の52万人から44万人に削減することなどが中心となっています。これによりアメリカ陸軍は第二次世界大戦以降で最小の規模になりますが、特殊部隊などを精鋭化することにより戦力ダウンを防ぐ考えです。

航空機関係では、陸軍州兵と予備役の予算削減のため、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターを現役部隊に移管して、UH-60ブラックホーク・ヘリコプターを現役部隊から陸軍州兵に移管することを挙げています。

空軍ではA-10サンダーボルトIIを退役させ、2020年代早期までにF-35ライトニングIIへ置き換える、U-2高高度偵察機を退役させRQ-4グローバルホークに交代させるとしています。

海軍は現在の空母打撃群11個態勢は守れるものの、状況によってはUSSジョージ・ワシントン(CVN-74)の早期退役もあり得る、と含みを残しています。

一方、ウォール・ストリート・ジャーナルは、過去4年間削減してきた兵器調達や研究開発予算は増額されると報じています。F-35計画もこれまで通りですが、海軍のF-35C調達は2年間ずれ込む可能性があるとしています。

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