ハワイのC-17、「スピリット・オブ・ダニエル・イノウエ」と命名

ハワイのC-17、「スピリット・オブ・ダニエル・イノウエ」と命名

ハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地に配備されている第15航空団(15WG)第535空輸飛行隊(535AS)のC-17グローブマスターIII「5147」が、ハワイの英雄で上院議員の故ダニエル・イノウエ上院議員を偲んで「スピリット・オブ・ダニエル・イノウエ」と、2014年8月20日に命名されました。

アメリカ空軍は223機のC-17を保有していますが、個人名を命名された機体は5機しかありません。ダニエル・イノウエ氏は、ハワイ生まれの日系2世で、第二次大戦ではアメリカ陸軍の第422連隊の士官として従軍しました。1944年にイタリア戦線で負傷し、ブロンズ・スター章を受章し、1945年には英雄的行為により殊勲従事章を受章し、2000年には名誉勲章にアップグレードされました。

戦後の1954年にハワイ議会議員に当選し、1959年からはハワイ州選出の連邦下院議員、1963年からは上院議員となり2010年から死去する2012年12月17日までは、上院最古参議員となりアジア系アメリカ人政治家としては最高位の上院仮議長を務めました。

ハワイ配備の空軍機への命名は2014年3月から正式に手続きが始められ、空軍参謀次長の最終承認で決定しました。ダニエル・イノウエ氏の名は、海軍のイージス駆逐艦DDG-118にもUSSダニエル・イノウエと命名されています。

535AS C-17グローブマスターIII「5147」

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