フライビー、ERJ-175の20機をキャンセル Q400の24機をリース

フライビー、ERJ-175の20機をキャンセル Q400の24機をリース

ヨーロッパのリージョナル航空会社、フライビーは2014年9月17日、ロンドン証券取引所に機材計画の変更を発表しました。エンブラエルとリパブリック・エアウェイズ・ホールディングスが発表した機材購入計画にあわせ、フライビーが変更を行うものです。

フライビーは2010年7月に13億ドル相当で88席仕様のERJ-175を35機発注し、2017年3月までに受領する予定でした。この契約に基づき現在までに11機が導入済みで、残る24機は2013年に2015年10月以降に納入開始のスロットに変更されています。今回の機材計画変更は、2015年10月以降の納入分が対象です。

スロットを確保している24機のうち、20機のERJ-175について契約を解除し、この20機分はエンブラエルがリパブリック・エアウェイズに販売しました。また、フライビーは別途、リパブリック・エアウェイズに71席仕様のQ400の24機をサブリースする契約を締結し、2015年3月から2年間で順次、引き渡します。

また、ERJ-175の確定4機分は2018年まで引き渡しを先延ばしすることでエンブラエルと合意しました。これにより、フライビーはエンブラエル、ボンバルディアの両機材の計画で、リージョナル路線運航に最適な機材体制にするとしています。

フライビーは2014年7月にリージョナル路線の運航を継続し、赤字体質から脱却し、収益体制を強化する「Transforming Flybe」を発表しています。機材計画はその一環で、すでにロンドン・ガトウィックの発着枠をイージージェットに売却したほか、路線再編も進めています。この施策を通じ、搭乗率が改善しているほか、赤字幅も縮小しています。

なお、再建計画では、すでに実施されている客室乗務員のユニフォームのリニューアル、機材の塗装を「紫」ベースに変更するブランド確立も含まれています。

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