佐賀県、陸自の佐賀空港受け入れで民間機の発着回数への影響を公表

佐賀県、陸自の佐賀空港受け入れで民間機の発着回数への影響を公表

佐賀県の古川知事は陸上自衛隊目達原駐屯地のヘリコプター部隊、導入が予定されているティルト・ローター機を佐賀空港に受け入れについて防衛省の試算を明らかにしました。2014年11月17日(月)の記者会見で、防衛省に依頼した民間機への運航に支障が起きないとの検証、県もその確認を行ったと明らかにしました。

防衛省は8時から17時まで自衛隊機を運用し、その時間の離着陸回数は60回程度であるとしています。民間機の定期便は、現在は8回ですが、将来の増加を予想し離発着が27回までを計算しました。あわせて、小型機は現在の18回から27回に増える前提を計算しています。

自衛隊機は離着陸1回あたりの発着時間は3.5分で、計210分程度となり、民間機は52分、小型機は59分ほどと現在の発着回数に陸自機を加えた滑走路占有時間は合計321分ほどで、自衛隊機のの運用時間帯の540分にゆとりがあります。民間機が27回に増加した場合でも、滑走路の占有時間は176分程度、民間機は88分で、自衛隊機の210分を合わせても474分となり、この場合でもゆとりがあります。

佐賀県では、格安航空会社(LCC)の誘致に成功し、台湾、香港線、さらに成田、東京便の増便、検証した時間帯から外れて運航されている仁川線や上海線が自衛隊が運用する時間帯に就航した場合でも、検証した27回に到達するには「相当増えるという感じ」としており、27回の発着でも「ぎりぎりになっているというような印象ではない」としています。

さらに、防衛省は定期便、チャーター便含め、遅延や早着、増便などがあった場合、民航機を優先する方針との言及もあるとしています。

今後は、導入する機材がオスプレイであるか否かなどにあわせ、安全や安心の確保のため騒音に関するデータの提示などを確認していくとしています。

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