ソーラー・インパルス2、世界一周経路を発表 最長区間は南京とハワイ間

ソーラー・インパルス2、世界一周経路を発表 最長区間は南京とハワイ間

ニュース画像 1枚目:ソーラー・インパルス 公式サイト
© SOLAR IMPULSE
ソーラー・インパルス 公式サイト

太陽エネルギーを動力とした有人の固定翼機「ソーラー・インパルス2」が2015年に予定していた世界一周フライトの航路を発表しました。世界一周は、2013年にソーラー・インパルスがアメリカ大陸横断を実現したことを受け、これを太陽エネルギーのみでさらに高いハードルの世界一周に挑戦するものです。

2015年2月後半から3月前半にかけて、アブダビを出発します。全体の航路はおよそ7月から8月と5カ月から6カ月をかけた大冒険となります。出発後はオマーンのマスカット、インドのアフマダーバードとワーラーナシー、ミャンマーのマンダレー、中国の重慶、南京を経由します。南京からはこの世界一周で最も長い区間となる8172キロを5日間かけて飛行する計画で、ハワイに到着します。その次ぎは、アメリカ大陸に到達し、フェニックス、そしてニューヨーク・JFK空港に着陸します。アメリカでは中西部のどこかに天候次第で立ち寄る計画もしています。大西洋横断し、南ヨーロッパ、または北アフリカのいずれかに着陸後、再びアブダビに戻ります。

ソーラーインパルス2は主翼の幅が236フィート、約72メートルと、最新の747-8より3.5メートルほど長く、A380より7メートルほど短いものです。重量は2.3トンで、太陽電池17,248セルを搭載します。この電池により、化石燃料の排出量ゼロを実現します。

この世界一周の協賛は、メインパートナーとしてソルベー、オメガ、シンドラー、ABBで、オフィシャルパートナーにはアルトラン、バイエル、グーグルなどが名を連ねています。

■ソーラー・インパルス2経路
1レグ:アブダビ->マスカット (約400km)
2レグ:マスカット->アフマダーバード (約1,465km)
3レグ:アフマダーバード->ワーラーナシー (約1,071km)
4レグ:ワーラーナシー->マンダレー (約1,408km)
5レグ:マンダレー->重慶 (約1,375km)
6レグ:重慶->南京 (約1,190km)
7レグ:南京->ハワイ (約8,172km)
8レグ:ハワイ->フェニックス (約4,707km)
9レグ:フェニックス->アメリカ中西部 (約2,030km)
10レグ:アメリカ中西部->ニューヨーク・JFK (約1,436km)
11レグ:ニューヨーク・JFK->南ヨーロッパ、または北アフリカ (約5,739km)
12レグ:南ヨーロッパ、または北アフリカ->アブダビ (約5,845km)

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