フランスの航空機メーカー、ATRは2015年1月21日、2014年のデリバリー、売上高、受注残機数が過去最高を記録したと発表しました。契約機数は160機、オプションは120機で、これまでの契約機の最高は2011年の確定157機、オプション79機を上回るものです。
2014年の売上高は2013年の16億3000万ドルを上回る18億円を記録、デリバリー機数は2013年の74機から9機増え、83機となりました。これらによる受注残機数は280機と過去最高にのぼっています。年80機の生産の場合、3年間の生産ラインは確保されていることとなります。
2014年の大きなマイルストーンは、ライオン・エア・グループの累計発注機数が100機に到達、さらにATR 72で1000機目の受注を獲得しています。
また、160機の確定受注、120機のオプションは90席以下の航空機の販売で、市場シェアはおよそ半分近くになります。これにより、ATRは同社の製造する新シリーズ「-600」が航空会社、リース会社の選択肢としてより強化されるとアピールしています。
デリバリー機数の増加は2010年の51機から比べ、60%にまで高められています。ATRでは増産を進めていますが、2016年には年間100機のデリバリーをめざし、生産ラインの強化を進めます。
なお、1981年のATRプログラムのスタートから、1,470機を受注しており、このうちATR 42が470機、ATR 72機が1,000機です。デリバリー機数は2014年12月31日現在で、1,190機です。このうち、ATR 42が436機、ATR 72が754機となっています。