ルフトハンザ・テクニーク、技術者養成で737-500を購入 訓練に使用

ルフトハンザ・テクニーク、技術者養成で737-500を購入 訓練に使用

ルフトハンザ・テクニークは2015年1月27日、同社グループのルフトハンザ・テクニカル・トレーニング(LTT)が737-500を購入し、このほど受領したと発表しました。

この737-500は、機体記号(レジ)「D-ABIA」です。1990年10月に初飛行し、これまでルフトハンザ、スマートウィングスで50,623飛行時間、45,287フライトを記録した機体です。LTTはこの機材を技術的な訓練を行う実習機として使用します。

ルフトハンザ・テクニークのハンブルク拠点には現在、300名以上の研修生が在籍しています。こうしたスタッフのうち、航空整備士、エンジニアを目指し、大学に通うスタッフもおり、高等教育で理論的な知識とあわせて、実習を行う環境を提供することは重要だとしています。LTTでは、こうしたスタッフに対し、実際に運用が可能な航空機を利用したワークショップ形式の研修、トレーニングで使用できるようにしたものです。

ルフトハンザでは、知識と同時に実地訓練を提供することで、現在と同等、あるいはそれを超える環境を構築するため、将来に向けた最大限の体制づくりだとしています。また、この機材はルフトハンザの歴史の中でも重要な機材だとしており、この機材を保有できたことを誇りに思うともコメントしています。

「D-ABIA」はルフトハンザが1990年12月20日、受領した機材です。同社が導入した737-500の30機のうち、最初の3機の1機です。路線投入後は現在まで、ヨーロッパ各地を飛行しており、最後のフライトはルフトハンザ運航部門で737機を統括するUlrich Pade機長が操縦桿を握り、フランクフルトからハンブルクへとフライトしました。

ルフトハンザでは737を1960年代半ばから使用しており、これまでに140機を運航してきました。また、ルフトハンザ・テクニークは737クラシック、737次世代機を含めおよそ500機の技術サポートを行っています。

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