スカイマーク、A330-300の運航中止へ 737-800の単一機材で運航

スカイマーク、A330-300の運航中止へ 737-800の単一機材で運航

スカイマークは2015年1月28日、民事再生法の適用を申請したことを受け、その再建計画の一部を発表しました。日本経済新聞、朝日新聞などが伝えています。現状の方針は路線の運休、減便、大型機のA330-300の運航を中止することです。この運航計画の変更で費用を削減し、日経によると「月5000万円ぐらい」の削減につながる見込みです。

運航便数は1日152便から、128便、または126便体制となります。運休路線は新千歳発着の仙台、名古屋(セントレア)、茨城線で、那覇発着の石垣、宮古線の撤退も検討する方針です。ただし、羽田発着36枠は維持する方針も示しています。

これにより、スカイマークは2012年3月期決算で営業利益152億円を計上しており、その時期と同じ737-800の単一機材での運航体制で再建を目指します。A380の発注を巡り、7億ドル、日本円でおよそ830億円の違約金を巡る経営不安、さらに最大440席仕様が可能なA330-300には「グリーンシート」の名称で271席仕様と座席数を絞った大型機導入の戦略は失敗し、再び単通路機の単一機材でかつて「成功」したモデルに戻ります。

単一機材で羽田発着の36枠を使い、36往復72便を活用した財務状態の改善に加え、当面の資金を提供するインテグラルと共に強力な支援者探し、そしてA380のキャンセルを巡る問題の解決と、解決する必要のある難題も抱えての出直しとなります。

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