IHI、A320neo向けエンジンの複合材ファンケース量産初号機を出荷

IHI、A320neo向けエンジンの複合材ファンケース量産初号機を出荷

ニュース画像 1枚目:IHIエアロスペース 富岡事業所で開催された出荷式典
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IHIエアロスペース 富岡事業所で開催された出荷式典

IHIは2015年4月28日、エアバスのA320neo向けPW1100G-JMエンジンの複合材ファンケースの量産初号機を、IHIエアロスペース(IA)の富岡事業所から出荷したと発表しました。IHIエアロスペースは、量産初号機出荷を記念し、2015年4月15日に式典を開催しました。

プラット・アンド・ホイットニー、MTUアエロ・エンジンズによる合弁のインターナショナル・アエロ・エンジンズ(IAE)が開発しているエンジンで、IHIはこのプログラムに参画、シェアは約15%です。ファンモジュール、低圧圧縮機の一部などの主要部品の開発・設計・製造、整備を手がけています。

このファンケースは、IHIが独自開発した先進複合材技術が適用され、エンジンの軽量化、燃費改善に大きく貢献します。同社は2014年、複合材の積層・切断から成形、接着、塗装などの工程を1つのラインで行う複合材ファンケースの専門工場をIHIエアロスペースに新設しました。これによりリードタイムが大幅に短縮し、急激な立ち上がりが計画されているPW1100G-JMエンジンの量産に対応する体制を整えました。

エアバスはA320neoのうち、試験飛行機の初号機、2号機の「F-WNEO」と「D-AVVA」にPW1127G-JMエンジンを搭載しており、テスト飛行を行っています。「PW1100G-JM」エンジンは2014年12月、アメリカ連邦航空局(FAA)から型式承認を獲得しており、2,000台以上の受注があります。2015年10月以降の第4四半期にも商業運航を開始する予定で、すでに約4,000機の確定発注があります。

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