TUIグループ、傘下航空会社を「TUI」ブランドに統一 機材の有効活用も

TUIグループ、傘下航空会社を「TUI」ブランドに統一 機材の有効活用も

ニュース画像 1枚目:TUIブランドで導入される787-9
© Boeing
TUIブランドで導入される787-9

総合レジャー・旅行事業を展開するTUIグループは2015年5月13日、2015年第1四半期決算を発表とあわせ、同グループ傘下の航空会社の名称を「TUI」ブランドに統一すると発表しました。

TUIグループの航空会社は2014年9月末現在、イギリスのトムソン航空が59機、オランダのアルケフライが10機、ベルギーのジェットエアフライが22機、ドイツのトゥイフライが29機、スウェーデンのトゥイフライ・ノルディックが8機、計128機の737、787を保有しています。これはトゥイフライがエア・ベルリンからリースしている機材を除いたもので、保有機数は短・中距離、長距離をあわせ140機ほどとヨーロッパでは7番目の規模となっています。

ブランド名の統一により、各国に展開する機材や乗員の融通性を高め、需要にあわせた展開が可能になるとしています。このブランド統一と機材運用の稼働を高めることで、2018年には通年で5,000万ユーロのコスト削減が可能だとしています。

特に、TUIグループはトムソン航空に8機、ジェットエアフライに1機、787を導入しています。これは、2015年9月末までに13機体制となり、それ以降2016年9月末以降、787-9を年1機ずつ追加し、2019年末までに787-8を13機、787-9を4機、計17機の長距離路線の機材を保有する計画です。この機材をヨーロッパ各地で発着させ、各国で展開することも今回の変更の大きな意図でもあります。

このブランド統一は、オランダのアルケフライ、ベルギーのジェットエアフライを第1段階とし、同時期にはフランスでブランド統一後のTUIを展開します。第2段階はトゥイフライ・ノルディック、トムソン航空をそれぞれTUIに変更します。ブランド統一は、航空機の塗装をはじめ、空港施設、IT設備の統合などが対象です。

TUIグループはホテル施設の所有や共同運営、ロイヤル・カリビアンと共同や子会社でクルーズ船の保有、運航なども行っており、これらの事業拡張も進めるとしています。

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