三菱重工、松阪工場で立地協定を締結 航空機部品生産協同組合を支援へ

三菱重工、松阪工場で立地協定を締結 航空機部品生産協同組合を支援へ

ニュース画像 1枚目:松阪工場で水平・垂直尾翼を製造
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松阪工場で水平・垂直尾翼を製造

三菱重工業は2015年6月1日、三重県松阪市で展開する航空機生産事業について、松阪市と工場立地協定を締結しました。この協定とあわせ、松阪市と松阪工場内での事業展開を計画している航空機部品生産協同組合と、工場立地協定が締結されました。これにより、松阪工場を拠点に、民間機向け小物部品の一貫生産、供給を担う産業クラスターの展開と、MRJの尾翼量産に向けた枠組みが整いました。

協定を踏まえ、三菱重工は航空機部品生産協同組合の松阪工場内建屋の利用に協力します。民間機の小物部品で切削、プレスなど加工から表面処理、塗装まで全プロセスを手掛けられるよう、高効率、コスト競争力のある部品生産の仕組み構築、生産立上げ時に必要となる各種認証の取得など、全面的に支援します。

また、この組合は、ボーイングの旅客機、MRJなど、民間機部品向け中小物部品の効率的、フレキシブルな一貫生産体制を整備した「スマート・クラスター」の実現を目指します。自動車産業の効率的な部品作りの手法なども取り入れ、グローバル市場で勝ち残れる競争力を醸成し、自立化・高度化した部品製造の基盤づくりに取り組みます。今後、参画各社で準備を進め、本格稼働は2016年後半を計画しています。

なお、三菱重工は、松阪工場をMRJ量産拠点の一つとして位置づけており、水平・垂直尾翼の量産組立を行います。この操業開始は2016年度です。

※タイトルは「松阪」の誤りでした。お読みいただいた読者の皆さまにはご迷惑をおかけ致しました。

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