イタリア空軍のKC-767A空中給油機が、2015年7月29日、アメリカ空軍のF-35AライトニングIIと空中給油し、初めてF-35Aとの空中給油の認証を獲得しました。アメリカ空軍以外の空中給油機がF-35Aとの給油認証を得るのは初めてのことです。
カリフォルニア州のハイデザート地域上空で行われた認証試験では、KC-767AはF-35Aと25回フライングブームを接続し、1万6,000ポンドの燃料を正常に給油しました。
イタリア空軍はローマ近郊のプラティカ・ディ・マーレ基地に、4機のKC-767Aを配備しています。同空軍と海軍は現有のトーネードやAMX、AV-8BハリアーIIを、F-35A/Bでリプレイスする予定で、KC-767Aの認証はイタリアのF-35運用能力と多国籍での安全保障作戦能力を強化します。
イタリア空軍のKC-767Aは、航空自衛隊のKC-767Jとほぼ同型の機体ですが、両翼端にドローグポッドを備えている点と機首上部に受油レセプタクルを備えている点が違います。