エアバスは2016年7月29日(金)、同社トゥールーズ工場で最終組立を行っていたA350-1000試験飛行初号機の塗装を終え、ロールアウトしました。この機体の製造番号は「059」です。
A350-1000初号機は、最終的な構造確認、地上試験、塗装、キャビンとコックピットの装備を完了させ、塗装が行われていたものです。今後はエンジンを搭載し、地上試験などを経て、飛行試験へと移行します。
計画では2016年第4四半期に初飛行を行い、2017年半ばには1機目が納入される予定となっています。なお、A350-1000の飛行試験はロールアウトした初号機に加え、製造番号で「065」と「071」の3機体制で型式証明を取得します。
エアバスのA350-1000初号機は胴体に「1000」を記した特別塗装です。全長は約74メートルで、エアバスが製造するワイドボディ機で最長の胴体長さを誇ります。エアバスが推奨する座席数は3クラス仕様で366席となっています。
日本では日本航空(JAL)がA350-1000を13機発注しており、A350-900の18機とあわせ、中・長距離路線の機材として導入します。