JAL、2017年3月期第2四半期 円高や燃油サーチャージ減で売上高5.2%減

JAL、2017年3月期第2四半期 円高や燃油サーチャージ減で売上高5.2%減

JALグループは2016年10月31日(月)、2017(平成29)年3月期第2四半期(2016年4月1日~9月30日)の連結業績を発表しました。売上高は6,519億円で前年同期比5.2%減、360億円の減少、営業利益は前年比23.0%減の924億円、経常利益は26.8%減の898億円、四半期純利益は30.9%減の714億円でした。

国際旅客では成田/ダラス・フォートワース線で増便、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、JALの日本/ヨーロッパ路線の共同事業にイベリア航空が加わり、提携拡大したほか、6月下旬からアラスカ航空とのコードシェア提携を開始しています。

機材はビジネスで全席通路アクセスを可能にしたフルフラットシート、エコノミーはスペースにゆとりある「新・間隔エコノミー」を装着した「SKY SUITE」仕様の投入路線を拡大しています。ただし、燃油サーチャージ収入の減少、円高影響から旅客収入は前年比9.6%減の2,131億円でした。

国内旅客は、熊本地震による旅客需要減の対応で、羽田発着九州路線を中心に機材の小型化で対応し、収益性向上に努めながら、寸断された九州域内の地上交通機関の補完として福岡/鹿児島線を中心に臨時便を運航しました。さらに、九州方面には旅行需要喚起の運賃設定や、国の九州観光支援交付金の助成を活用したJALダイナミックパッケージでの旅行商品販売を展開しています。

また、リージョナルジェット機で初めて「クラスJ」を装備するE190を新たに導入し、伊丹/鹿児島線、伊丹/仙台線に投入したほか、新千歳空港のサクララウンジの全面リニューアル、機内Wi-Fiサービスの対象機材で全便で「15分間無料キャンペーン」展開などを実施しています。これにより、旅客収入は前年比1.3%減の2,533億円でした。

なお、通期連結売上高は、為替・燃油市況前提を修正したことに伴い、国際線旅客需要や単価と国内線旅客単価がそれぞれ想定を下回るとし、売上高で630億円の減少を見込むと発表しました。あわせて、営業利益、経常利益、純利益を下方修正しています。

■JAL2017(平成29)年3月期連結業績見通し
売上高:12,800億円
営業利益:1,700億円
経常利益:1,630億円
純利益:1,610億円

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