米財務省、高麗航空の航空機16機を制裁対象に ミサイル部品の輸送疑惑で

米財務省、高麗航空の航空機16機を制裁対象に ミサイル部品の輸送疑惑で

アメリカ財務省は2016年12月2日(金)、外国資産管理法に基づくSDN(Specially Designated Nationals and blocked Persons)リストの内容を更新し、北朝鮮の高麗航空と、同社が保有する航空機16機を加えたことを明らかにしました。9月に北朝鮮で実施された核実験に対する制裁措置の一環として実施されるものです。

高麗航空とその航空機が加えられた「SDNリスト」とは、アメリカの外国資産管理法に基づき、記載された対象や、対象がアメリカ国内に保有する資産などを凍結することができるリストです。今回リストに追加された機体は、アントノフAn-24やAn-148のほか、ツポレフTu-154、Tu-204、Tu-134とイリューシンIl-18、Il-62、Il-76の8機種16機に及びます。

アメリカ財務省は、制裁内容に高麗航空を含めたことについて、スカッドミサイルで使用される部品の輸送に、高麗航空の機体が使用されていた疑いがあることなどを指摘しています。

■SDNリストに追加された高麗航空の航空機、機体記号と機種
・P-532, Antonov An-24RV
・P-533, Antonov An-24RV
・P-537, Antonov An-24B
・P-552, Tupolev Tu-154B
・P-561, Tupolev Tu-154B-2
・P-632, Tupolev Tu-204-300
・P-633, Tupolev Tu-204-100B
・P-671, Antonov An-148-100B
・P-672, Antonov An-148-100B
・P-813, Tupolev Tu-134B-3
・P-835, Ilyushin Il-18D
・P-881, Ilyushin Il-62M
・P-885, Ilyushin Il-62M
・P-912, Ilyushin Il-76MD
・P-913, Ilyushin Il-76MD
・P-914, Ilyushin Il-76MD

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