カナダ運輸省、乗客の権利を規定した法案提出 強制的な降機は禁止

カナダ運輸省、乗客の権利を規定した法案提出 強制的な降機は禁止

カナダ運輸省は2017年5月16日(火)、カナダの旅行者保護と経済成長を両立させる法律「Transportation Modernization Act(交通近代化法)」を議会に提出しました。法案は、1年超の議論が行われ、旅客の保護、透明性、システム効率などをめざす内容となっており、アメリカで乗客の強制的な引き降ろしが発生した事案などは禁止されます。航空関連では、オーバーブッキング時の最低補償額、滑走路や誘導路上での待機時間などについての規定されているほか、鉄道車輛への音声、ビデオレコーダーの設置による安全性確保などが盛り込まれています。

これを受け、日本路線を就航するエア・カナダは歓迎する意向を示しており、一貫性があり、透明、かつ公正な旅客の権利は航空会社、旅客ともにメリットをもたらすとしています。格安航空会社(LCC)のウェストジェットも同様の考えで、今回の政府案を支持しており、旅客の搭乗体験の改善につながると歓迎しています。両社を含め今後、引き続き数カ月にわたり議論が行われる予定です。

この記事に関連するニュース
メニューを開く