ガルフストリームG280、FAAとイスラエル民間航空局の暫定型式証明を取得

ガルフストリームG280、FAAとイスラエル民間航空局の暫定型式証明を取得

ガルフストリーム・エアロスペースは2012年3月2日、G280がアメリカ連邦航空局(FAA)から暫定型式証明(PTC=Provisional Type Certificate)を取得したと発表しました。また、同機は昨年の12月29日に、イスラエル民間航空局のPTCも取得しています。

完全な型式証明を得るためには、アビオニクスのソフトウェアを最新のものにアップデートしなければなりません。こちらは、今年中に完了し、完全な型式証明を取得する予定です。

FAAから暫定型式証明を取得したG280

G280は、イスラエルのIAIとロシアのヤコブレフ設計局が開発したアストラ・ギャラクシーが元になっています。その後、ヤコブレフが抜け、製造販売権がガルフストリームによって買収されG200となり、それを改良したのがG280です。

2008年に開発がスタートした当初はG250と名付けられ、ホーカー4000やチャレンジャー300、レガシー500をライバルとして、キャビンを延長したり新型エンジンを装備したりしています。ガルフストリームではG280は同クラスの機体と比べて、最も速く、最も大きく、最も快適であり、計画当初公表した資料より性能が向上しているとしています。

現在3機の試作機が順調にテスト飛行を重ねており、その中にはヘッド・アップ・ディスプレイなどのオプション機器のテストも行われています。

量産1号は2011年にほぼ完成し、ラスベガスで開かれた全米ビジネス機協会コンベンションに展示されました。これは2012年末に引渡しできるよう仕上げに入っています。

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