ANAの格安航空会社、運賃はANAの半額程度に

ANAの格安航空会社、運賃はANAの半額程度に

全日空(ANA)出資する格安航空会社(LCC)の運賃は、ANAの半額程度になる、と東洋経済オンラインをはじめ、各報道機関が報じている。エーアンドエフ・アビエーション(A&F Aviation)が2011年2月10日設立され、東洋経済などA&Fの井上慎一代表取締役CEOの記者会見レポート。

東洋経済によると、同社の概要は下記のとおり。
初年度5機の機材は「200席の中型機」(井上CEO)としており、エアバス320が有力だ。
日本でのA320-200型ユーザーといえば、スターフライヤー。スターフライヤーは2月4日から関西空港発の国際線チャーター便運航をはじめ、2012年には国際線の定期便を運航を計画。A320ユーザーの戦いとして、機体ペイントやシートなども比べるポイントはいろいろ。今から注目です。
新LCC会社は単一機材、多頻度運航、片道4時間以内のショートホール、社員のマルチタスク化
運航体制もLCCは注目。単一機材や運航効率を高めることはLCCの常套手段。関空をベースに4時間で考えると、グアム、サイパン、ソウル、上海、北京、香港、台北あたりが有力でしょう。クアラルンプールやバンコクは当初は就航は難しそうですね。出資企業がANA以外に香港の企業のため、中国路線が充実しそうです。
ANAやJALは単位当たりコスト(CASK、総コストを提供座席×運航距離で割った値)が14~15円程度で、この半分となると7~7.5円。
LCCというからには、これまでの航空会社と比べ、半額程度は当たり前ですが、それ以上の安さはどうでしょう。
「最も参考にしているLCCは英ライアンエアー」(同)といい、ライアンのCASK6~7円に近づくことを目標
ライアンエアーと言えば、ヨーロッパでLCCを広く定着させた航空会社。ところが、注目は次。
 ただ、エアアジアやジェットスターアジアなどCASKが3円程度とされるアジア勢の水準までコストを下げることは難しいようだ。
これによると、エアアジアやジェットスターには価格では対抗できないことになります。LCCの格安価格は設定日数が少ない、座席数が少ないなど制約があり、1日単位で勝つ日はあるものの、勝負どころはサービス面。LCCでも現在は価格だけでなく、価格とサービスのバランスを打ち出す会社もあります。アジアのLCCとの競争に勝てるか、今から注目です。
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