ボーイング、チヌーク・ブロックIIのEMDで最終組み立てを開始

ボーイング、チヌーク・ブロックIIのEMDで最終組み立てを開始

ニュース画像 1枚目:チヌーク・ブロックII
© Boeing
チヌーク・ブロックII

ボーイングは2018年6月27日(水)、チヌーク・ブロックIIプログラムで生産技術開発(EMD)機の最終組み立てを開始したと発表しました。チヌーク・ブロックIIプログラムの契約から最終組み立てまで11カ月で移行したことになり、その速さをアピールしています。

このプログラムは、ペンシルベニア州フィラデルフィアの工場で、CH-47FブロックIIプログラムの機体製造に着手したものです。ブロックIIは積載量の増加、トランスミッションの改良、ローターブレードの改善、新燃料システムによる燃費改善、自律飛行の条件設定など、多用途な任務で使用される能力を拡大します。これらの更新により、アメリカ陸軍やその同盟国間での共通性が大幅に高まると同時に、メンテナンス費用が削減される効果が見込まれています。

ボーイングは契約から最終組立まで約1年間の進捗は、プログラムの効率性と信頼性を表すものとし、今後予想されるブロックIIのアップグレードは、2060年代までアメリカ陸軍がチヌークを使用する基礎になるとコメントしています。

チヌーク・ブロックIIプログラムの初号機は、2019年に組み立てが完了、その後に飛行試験が始まります。各種機能の改良、確認などを経て、2023年にアメリカ陸軍に引き渡しされる予定で、計画では500機超のチヌークをアップグレードする計画です。

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