英空軍のエアバスA330MRTT「ボイジャー」が初の訓練飛行を実施

英空軍のエアバスA330MRTT「ボイジャー」が初の訓練飛行を実施

エアバス・ミリタリーは2012年4月9日、イギリス空軍のエアバスA330MRTT「ボイジャー」が初めての訓練飛行を、ブライズノートン空軍基地で実施したと発表しました。

ボイジャーはイギリス空軍が将来戦略輸送機計画としてA330MRTTを選定したもので、これを運用・支援するために設立されたエア・タンカーへ2011年末に引き渡されていました。VC-10やトライスターに代えブライズノートン空軍基地で運用します。

エアバス・ミリタリーは14機をエア・タンカーへ引き渡す予定で、すでに2機がスペインのヘタフェで改造され、もう2機はイギリスのコバムで改造中です。ボイジャーはイギリスの軍民両方の証明を取得し、軍民両方の登録で運用します。

A330MRTTは基本型で111トンの燃料を搭載できるA330-200を改造したMRTT(Multi Role Tanker Transport)で、300人の兵員や130床の担架、45トンのペイロードを輸送することもできます。空中給油装置は両翼のドローグポッドのほか、胴体後部にフライングブームかドローグ装置を選択して装備することができます。これまで、オーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イギリスから受注しています。

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