全日本空輸(ANA)は、2025年2月25日開催の取締役会において、エンブラエル190-E2型機の新規導入およびボーイング787-9型機、737-8-MAX、エアバスA321neoの追加発注を決定しました。日系航空会社がE2シリーズを導入するのは、これが初めてです。
E190-E2の発注機数の内訳は、確定発注15機、オプション5機の合計20機。ANAはE190-E2導入により「運航コストを抑制し中長期的な国内線において機動的な需給適合を追求する」としており、2028年の導入開始を予定しています。
787-9については、GE社製のGEnxエンジンを搭載した機材を18機追加発注。成田空港の再拡張などを見据えたもので、いずれも国際線仕様になるものとみられます。また、2020年2月に発注したオプション5機についても確定発注に切り替えています。これにより、ANAの787シリーズの保有数は2030年度時点で約120機にまで拡大する予定です。
737-8-MAXおよびA321neoについては、現在運用している機材の更新用に追加発注されています。発注機数は737-8-MAXが確定8機、オプション4機の計12機、A321neoが14機。737-8-MAXについてはこれとは別に、2019年に発表されているオプション10機が確定発注に切り替えられています。ANAは現在、A321neoを22機保有しているほか、737-8-MAXを合計30機発注済みで、5月より導入が始まる予定です。
ANAは今回の航空機の発注により、国際線の事業規模拡大と国内線の需給適合の双方を推進するとしています。