今週は、大統領乗機としてやってきたドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)のA350が話題になりました。他にも、初飛来の新世代機エンブラエルE195-E2や、増殖を続ける大韓航空の新塗装など、直近2025年6月13日〜19日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
6月13日、16日・中部国際空港、関西国際空港
フンヌ・エアー エンブラエルERJ-190-100LR型機 「機体記号:JU-8811」
フンヌ・エアー エンブラエルERJ-190-400(E195-E2)型機 「機体記号:EI-HUN」
名古屋(中部)〜大阪(関西)〜ウランバートル間にて、チャーター便が運航されました。11日にも名古屋(中部)〜新潟〜ウランバートル間の運航で、セントレアに飛来しています。また、16日には日本初飛来となるE195-E2が投入されています。
6月13日・成田空港、羽田空港
大韓航空 ボーイング747-8型機 「機体記号:HL7638」
大韓航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:HL7202」
4月10日に登場した747-8の新塗装機が、成田〜ソウル(仁川)線で日本に初めて飛来しました。太平洋横断路線への投入が主なため、レアな機会になりました。また羽田〜ソウル(仁川)線では5月14日に登場した777-300ERの新塗装機が、こちらも日本初飛来を果たしています。
6月14日・宮崎空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-8型機 「機体記号:JA874A」
羽田〜宮崎線に787の投入も希少な中、国際線仕様かつ特別塗装機「ANA Green Jet」が投入されました。羽田〜広島間に2往復投入後、宮崎空港に飛来しました。同機は、2023年1月以来の宮崎線投入とみられます。
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6月15日・札幌飛行場
陸上自衛隊 AH-1S対戦車ヘリコプター 「機体記号:73488」
北海道警察 ベル412EPヘリコプター 「機体記号:JA01HP」
札幌飛行場(丘珠空港)に隣接する陸上自衛隊・丘珠駐屯地(北海道)にて、「北部方面航空隊創隊および丘珠駐屯地創立72周年記念行事」が開催されました。天候不良により祝賀編隊飛行は中止になりましたが、各種飛行展示も行われ来場した約4,300人が満喫しました。
6月15日・成田空港
アシアナ航空 ボーイング747-400BDSF型機 「機体記号:HL7417」
アシアナ航空塗装を一部(胴体後部付近のグレー色)と、“CARGO”の文字のみを残した機体が、アシアナ航空便として成田にやってきました。この機体を含めた全ての747Fと767Fは、同社の貨物事業を引き継ぐ「エア・インチョン」への移籍が秒読みに。この機体もまもなく「エア・インチョン」便として運航されることになります。
6月15日・羽田空港
日本航空(JAL) ボーイング777-300ER型機 「機体記号:JA731J」
5月27日にラストフライトを終えた、773ER退役2機目のJA731J。売却に向けた整備が進められており、オールホワイト塗装の状態で一時的にドックアウトしました。「N3243F」という米国籍が予約登録されており、今後はアメリカに売却されるものとみられます。
6月15日・関西国際空港
長竜航空 エアバスA320-200neo型機 「機体記号:B-305V」
4月24日に運航を開始した特別塗装機「フリギートラベル(飛猪旅行)」が、大阪(関西)〜杭州線で日本に初めて飛来しました。中国の旅行会社をPRするもので、黄色地の目立つ塗装になっています。同機自体は2018年にデリバリーされ、同塗装になるまでは通常塗装として活躍していました。
6月15日・旭川駐屯地
陸上自衛隊 UH-1J多用途ヘリコプター 「機体記号:41896」
旭川市北部にある陸上自衛隊・旭川駐屯地(北海道)にて、「第2師団創立75周年 旭川駐屯地開設73周年創立記念行事」が開催されました。訓練展示ではヘリコプター飛行のほか、戦車部隊との連携など第2師団司令部を置く同駐屯地ならではの内容でした。
6月17日・鹿児島空港
RGAブラック・ストーン・エアラインズ ボーイング737-300(SF)型機 「機体記号:PK-MBA」
インドネシアの737貨物機(機齢27年)が鹿児島にやってきました。カンボジア・プノンペンから到着後、フィリピン・クラークへ出発。同機の飛来は今年2月の成田空港以来で、その後19日にも、成田空港へ飛来しています。
6月18日・鹿児島空港
大韓航空 ボーイング747-400ER/F型機 「機体記号:HL7602」
カナダ・ウィニペグから大韓航空の貨物機が鹿児島にやってきました。到着後、韓国・ソウル(仁川)へ出発しています。鹿児島への同社747Fの飛来は、昨年12月以来でした。
6月18日・羽田空港
ドイツ空軍 エアバスA350-900型機 「機体記号:10+02」
大阪・関西万博訪問のために来日した、ドイツ大統領乗機として羽田にルフトヴァッフェのA350がやってきました。同機の飛来は、2023年5月にG7外務大臣会合でやってきた新潟空港以来です。ドイツ空軍機としては、昨年8月のA319CJ「15+03」以来の日本飛来です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?