今週は、欧州2クラブの日本ツアーに際してチャーターされた、777-300ERの長崎&仙台飛来、JALが第3国間で運航したサッカーチャーターが話題になりました。他にも、初飛来の貨物機や機種変更でやってきたレアな機体など、直近2025年7月18日〜24日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
7月18日・成田空港
CMA CGMエアカーゴ(アトラス航空) ボーイング777F型機 「機体記号:N760GT」
アトラス航空が運航するフランスのCMA CGMエアカーゴ向け貨物機が、上海(浦東)〜アンカレッジ間のフライト中に成田空港へダイバートし、思いがけず日本初飛来を果たしました。
7月18日・大館能代空港、7月24日・花巻空港
アメリカ空軍 ボーイングV-22(オスプレイ)型機 「機体記号:120066」
アメリカ空軍が運用するオスプレイが、秋田県の大館能代空港へ何らかの事情で着陸しました。また、24日には岩手県の花巻空港にも同じ機体が飛来。いずれも、緊急着陸したものとみられます。
7月18日・羽田空港
赤道ギニア政府 ボーイング777-200LR型機 「機体記号:P4-SKN」
13日に関西国際空港へやってきた“エレガント”な772LRですが、那覇空港・中部国際空港に続いて、羽田空港にやってきました。駐機スポットは天空橋駅に近い「981番」で、とてもスポッティングしやすい位置であったため、話題になりました。同機は5月に成田空港へも飛来しており、数か月の間で日本の5空港にやってきたことになります。
7月18日・成田空港
カタール航空 ボーイング777-200LR型機 「機体記号:A7-BBG」
同日夕方のQR809/808便から、一部曜日で777-200LRの投入がスタートしました。見慣れた777-300ERと異なり、短い胴体に一瞬貨物機と見違えてしまう違和感です。20日・25日・29日、8月1日・3日にも投入が予定されています。
7月19日・伊丹空港
アメリカ空軍 ボーイングC-40(737-700BBJ)型機 「機体記号:01-0015」
大阪・関西万博におけるアメリカ・ナショナルデー参加のため、財務長官乗機として特別機が横田基地(東京)から伊丹空港まで運航されました。同機は前日に、アメリカ・アンドルーズ統合基地からアラスカのエルメンドルフ・リチャードソン統合基地を経由して、横田基地に到着。翌20日に伊丹を離れています。
7月19日、22日・仙台空港
日本トランスオーシャン航空(JTA) ボーイング737-800型機 「機体記号:JA05RK」
仙台〜宮古間で国内チャーター便が運航されました。19日の往路、22日の復路ともに特別塗装機「2代目 ジンベエジェット」が投入されました。
7月19日・神戸空港
航空自衛隊 C-2輸送機 「機体記号:78-1206」
神戸空港に航空自衛隊の輸送機C-2が飛来しました。訓練目的とみられ、普段見られない珍しい光景になりました。
7月19日・関西国際空港、成田空港
カタールアミリフライト エアバスA340-300型機 「機体記号:A7-AAH」
カタール政府向けのVIP輸送を行う、カタールアミリフライトの4発機が関空と成田にやってきました。同社の大型機は、昨年10月のA340-200「A7-HHK」、11月のA330-200「A7-HJJ」以来でした。関西国際空港到着後、成田空港まで運航されています。
7月19日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA10WJ」
JALの国際線フラッグシップである10機目のA350-1000がデリバリーされました。今後、就航前の改修作業を進め、すでに同型機が投入されている5路線いずれかでデビューするものとみられます。同社ではA350-1000を13機発注しています。
7月19日・別府国際観光港
海上自衛隊 SK-60K哨戒ヘリコプター 「機体記号:8417」
別府国際観光港(大分県)にて、海上自衛隊・護衛艦「かが」の一般公開イベントが開催されました。艦載機である哨戒ヘリコプターの見学も行われましたが、同港周辺がイベントによる渋滞が深刻化したため、午前中で公開は中止になり、翌20日の一般公開は中止になりました。
7月19日・成田空港
プレスコット・サポート CASA CN-235-300型機 「機体記号:N768KD」
貨物チャーター事業を展開するプレスコット・サポート社のターボプロップ機が、台北(桃園)から成田空港にやってきました。その後、新千歳空港へ向かっています。同機は昨年6月に函館空港へ、10月〜11月に成田空港と新千歳空港にも飛来しています。
7月20日・福岡空港
アメリカ空軍 KC-135空中給油・輸送機 「機体記号:58-0086」
アメリカ軍施設がある福岡空港へは、たびたび米軍機がやってきますが今回は4発機の珍しい空中給油・輸送機が飛来しました。同機はボーイング707型機をベースに設計された(登場時の呼称はボーイング717)機体です。
7月20日・長崎空港、関西国際空港
ターキッシュ・エアラインズ ボーイング777-300ER型機 「機体記号:TC-JJN」
久保建英選手が在籍するスペインのサッカークラブ「レアル・ソシエダ」の日本ツアー向けに、ターキッシュのチャーター便が運航され長崎空港に飛来しました。クラブの本拠地であるサン・セバスティアンからは、クラスジェット(チャーター機)のボーイング737-500型機「LY-FLT」でマドリードへ移動し、その後777-300ERのチャーター機に乗り換え、長崎空港まで直行しています。機体はその後、関西国際空港へ移動し、トルコ・イスタンブールへ戻っています。
7月20日・成田空港
大韓航空 エアバスA220-300型機 「機体記号:HL8315」
同日から8月11日までの期間限定で、成田〜釜山線のKE2129/2130便でボーイング737-900型機に代わりA220-300が投入されています。同型機の成田路線への投入は、2020年2月以来の約5年半ぶりとみられます。
7月23日・仙台空港
ターキッシュ・エアラインズ ボーイング777-300ER型機 「機体記号:TC-LJD」
伊東純也選手らが在籍するフランスのサッカークラブ「スタッド・ランス」の日本ツアー向けに、ターキッシュのチャーター便が運航されました。最初に山形県で試合が行われることから、フランス・パリ(ヴァトリー)から仙台空港まで直行で飛来。機体はその後、成田空港経由でトルコ・イスタンブールへ戻りました。長崎空港に飛来した「レアル・ソシエダ」向けチャーターと同様に、欧州のサッカークラブによる日本ツアーが盛んに行われています。来週には、遠藤航選手が所属するイングランド・プレミアリーグの「リヴァプールFC」の来日も予定されており、すでに香港ツアーに際して同クラブのオフィシャルエアラインパートナーを務める日本航空(JAL)による、イギリス・マンチェスター〜香港間のチャーター便もボーイング777-300ER型機「JA741J」で運航されています。
7月23日・宮崎空港
フンヌ・エアー エンブラエルERJ-190型機 「機体記号:JU-8811」
フンヌ・エアーによる、日本とモンゴル・ウランバートルを結ぶ直行チャーター便の運航がスタートしました。23日は宮崎空港からの往路(復路は28日)、福岡空港発着が28日と8月2日、大分空港発着が8月2日と7日に予定されています。
7月24日・成田空港
四川航空 エアバスA330-200型機 「機体記号:B-8962」
4月17日に運航を開始した特別塗装機「ワールドゲームズ2025」が、成田〜成都線で初めて日本に飛来しました。四川省・成都市で開催される12回目の世界大会で、これを記念して公式キャラクターなどが機体に描かれています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?