フランス軍は2023年6月25日から8月3日までの期間、インド太平洋への大規模展開「ペガーズ2023」(PÉGASE 2023)を実施しています。その中で、ラファール戦闘機などを含むフランス空軍機が日本へ飛来する可能性を発表しています。
フランス軍事省(Ministère des Armées)は公式サイトにおいて、「ペガーズ2023のミッション」を公開。“3つの主要フェーズ”のうちのひとつとして「7月24日から8月3日まで、韓国、日本、インドネシアへの経由地を強化し、その後カタールとジブチを経由して帰国する」とし、フランス空軍との連携のために、日本での共同訓練を示唆しています。さらに6月25日、フランス軍の公式Twitterにて、ペガーズ2023のミッションが開始されたことを明かにし、「ラファール10機、A330 MRTTフェニックス給油機5機、A400M輸送機4機がインド太平洋に向けて離陸した」と投稿しています。
ラファール戦闘機の飛来に関しては、4月21日にフランス海軍のフリゲート艦プレリアルが横須賀港に寄港した際、ダンディニエ司令官が艦上で記者会見し、「7月に空軍の戦闘機ラファールが日本に飛来する」と述べていました。
なお、現時点では、ラファール戦闘機の来日および具体的な日程、滞在日数、使用する基地などは明らかになっていません。
#Pégase | Départ de la mission #PEGASE23 ! Cette nuit, 10 Rafale, 5 ravitailleurs A330 MRTT Phénix et 4 avions de transport A400M ont décollé vers l'Indopacifique. Après 1 escale @FFEAU_ALINDIEN, le dispositif se scindera en 2 pour atteindre pic.twitter.com/Y78Sd7suOF
— Armée française - Opérations militaires (@EtatMajorFR) June 25, 2023
ラファール戦闘機は、フランスのダッソー社が開発した多用途戦闘機です。カナード翼付きの機体形状が特徴的です。 初飛行は1986年7月。フランスのほか、エジプト、カタール、インド、ギリシャなどで運用されています。