意外と多い!?かつて日本の空を飛んだ「世界で活躍する“元JA籍”」たち

意外と多い!?かつて日本の空を飛んだ「世界で活躍する“元JA籍”」たち

ニュース画像 1枚目:2007年までANAで「JA405A」として活躍していた機体 成田国際空港 2021年8月7日撮影 N322SG ボーイング747-481 アトラス航空
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2007年までANAで「JA405A」として活躍していた機体 成田国際空港 2021年8月7日撮影 N322SG ボーイング747-481 アトラス航空

日本国内で運航されていた多くの航空機たち。日本や台湾、アメリカなどで解体された機体や、次の使用者が決まり新天地で活躍を続ける機体など、さまざまです。懐かしの日本で活躍していた当時の写真と、現在世界で活躍する同一機体の一部を紹介します。

元・日本航空(JAL)機たち

◼️ エアバスA300-600R型機 「機体記号:JA016D」
2002年、当時の日本エアシステム(JAS)が受領した一番新しいA300-600Rです。2011年8月にJALから退役し、現在はイランのマーハーン航空で「EP-MMO」として活躍しています。他のA300-600Rも、多くがDHLで貨物機としてヨーロッパを中心に活躍を続けています。

ニュース画像 1枚目:旭川空港 2010年3月30日撮影 JA016D エアバスA300B4-622R 日本航空
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旭川空港 2010年3月30日撮影 JA016D エアバスA300B4-622R 日本航空
ニュース画像 2枚目:現在の機体記号へ改番される前「EP-MMO」当時の写真 メヘラーバード国際空港 2012年7月20日撮影 EX-35011 エアバスA300B4-622R マーハーン航空
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現在の機体記号へ改番される前「EP-MMO」当時の写真 メヘラーバード国際空港 2012年7月20日撮影 EX-35011 エアバスA300B4-622R マーハーン航空

◼️ ボーイング747-400BCF型機 「機体記号:JA8909」
1993年にJALが国際線用に導入しました。旅客機として活躍しましたが、2006年に貨物機へ改修、2010年12月に退役しアメリカのカリッタ エアで「N744CK」として活躍しています。現在の塗装になってからの日本飛来はありませんが、2022年にはマスクを描いた旧塗装の姿で、成田空港や横田基地へ里帰り飛来しています。

ニュース画像 3枚目:成田国際空港 2008年6月1日撮影 JA8909 ボーイング747-446(BCF) 日本航空
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成田国際空港 2008年6月1日撮影 JA8909 ボーイング747-446(BCF) 日本航空
ニュース画像 4枚目:ロサンゼルス国際空港 2023年8月12日撮影 N744CK ボーイング747-446(BCF) カリッタ エア
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ロサンゼルス国際空港 2023年8月12日撮影 N744CK ボーイング747-446(BCF) カリッタ エア

◼️ ボーイング747-400型機 「機体記号:JA8086」
1991年にJALが国際線用に導入。2010年10月の退役まで、旅客機として活躍しました。その後、エバーグリーン航空「N492EV」として導入した際に貨物機(BCF)へ改修され、2016年からはグローバル・スーパータンカー・サービシーズで「N744ST」として上空から山火事などの消火を担う機体として活躍しました。2021年からは、ナショナル・エアラインズで「N936CA」として活躍。成田空港や中部国際空港、横田基地などへ多く里帰り飛来を果たしています。

ニュース画像 5枚目:成田国際空港 2010年7月18日撮影 JA8086 ボーイング747-446 日本航空
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成田国際空港 2010年7月18日撮影 JA8086 ボーイング747-446 日本航空
ニュース画像 6枚目:横田基地 2023年10月18日撮影 N936CA ボーイング747-446(BCF) ナショナル・エアラインズ
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横田基地 2023年10月18日撮影 N936CA ボーイング747-446(BCF) ナショナル・エアラインズ

◼️ ボーイング737-800型機 「機体記号:JA325J」
2009年にJALエクスプレスが導入しました。2021年12月にJALから退役し、2022年3月から、アフリカのスーダンを拠点とするターコー・アビエーションで「ST-TAA」として活躍しています。

他にも、2007年から2021年まで国内線で活躍したボーイング777-200型機「機体記号:JA773J」が、ナイジェリアのマックス・エアで「5N-BBN」として活躍。2002年から2023年まで国際線を中心に活躍したボーイング777-200ER型機「JA701J」が、リビアのガダミス・エア・トランスポートで「5A-GRS」として運航されています。

【関連記事:ナイジェリアの「マックス・エア」、再びJAL機を購入!東京2020キャラクターを残し運航開始
【関連記事:JALの777-200ER「元JA701J」、アフリカ・リビアの航空会社へデリバリー

元・全日本空輸(ANA)機たち

◼️ ボーイング747-400型機 「機体記号:JA404A」
1999年にANAが国際線用に導入しました。2007年4月の退役後は、オアシス香港航空で「B-LFC」として運航後、同社の経営破綻に伴い2010年からはアメリカのアトラス航空で「N263SG」として活躍しています。旅客型として活躍を続けており、同様の経歴を辿った「JA405A (現N322SG)」と共に、日本へもチャーター便などで里帰りしています。

ニュース画像 7枚目:成田国際空港 2005年1月1日撮影 JA404A ボーイング747-481 全日空
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成田国際空港 2005年1月1日撮影 JA404A ボーイング747-481 全日空
ニュース画像 8枚目:成田国際空港 2023年7月20日撮影 N263SG ボーイング747-481 アトラス航空
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成田国際空港 2023年7月20日撮影 N263SG ボーイング747-481 アトラス航空

◼️ ボーイング747-400D型機 「機体記号:JA402A」
1998年から2003年までANAの国際線機材として活躍後、ウィングレットを取り外し国内線用(747-400D)へ改修された機体です。2007年の退役後、ウィングレットを再び取り付けて貨物機(BCF)へ改修し、揚子江快運航空で活躍。2017年から金鵬航空で「B-LFC」として活躍しています。

ニュース画像 9枚目:伊丹空港 2005年11月12日撮影 JA402A ボーイング747-481(D) 全日空
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伊丹空港 2005年11月12日撮影 JA402A ボーイング747-481(D) 全日空
ニュース画像 10枚目:アムステルダム・スキポール国際空港 2022年2月13日撮影 B-2432 ボーイング747-481(BCF) 金鵬航空
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アムステルダム・スキポール国際空港 2022年2月13日撮影 B-2432 ボーイング747-481(BCF) 金鵬航空

◼️ エアバスA320-200型機 「機体記号:JA02VA」
2013年にバニラエアが導入した機体で、2020年1月から2021年12月までの短期間のみANAで活躍しました。アメリカのLCC、アレジアント・エアで「N209NV」として活躍しています。

ニュース画像 11枚目:成田国際空港 2019年1月14日撮影 JA02VA エアバスA320-214 バニラエア
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成田国際空港 2019年1月14日撮影 JA02VA エアバスA320-214 バニラエア
ニュース画像 12枚目:中部国際空港 2020年9月5日撮影 JA02VA エアバスA320-214 全日空
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中部国際空港 2020年9月5日撮影 JA02VA エアバスA320-214 全日空
ニュース画像 13枚目:羽田空港 2021年12月23日撮影 N209NV エアバスA320-214 アレジアント・エア
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羽田空港 2021年12月23日撮影 N209NV エアバスA320-214 アレジアント・エア

◼️ ボンバルディアDHC-8-300型機 「機体記号:JA804K」
2003年にエアーニッポンネットワークが導入。カラフルな塗装やANA塗装を纏い、2014年5月までANAウイングスで活躍しました。2015年からはモルディビアンで「8Q-IAR」として活躍しています。

ニュース画像 14枚目:中標津空港 2005年2月27日撮影 JA804K ボンバルディア DHC-8-314Q ダッシュ 8 エアーニッポンネットワーク
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中標津空港 2005年2月27日撮影 JA804K ボンバルディア DHC-8-314Q ダッシュ 8 エアーニッポンネットワーク
ニュース画像 15枚目:ヴェラナ国際空港 2018年5月18日撮影 8Q-IAR ボンバルディア DHC-8-314Q ダッシュ 8 モルディビアン
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ヴェラナ国際空港 2018年5月18日撮影 8Q-IAR ボンバルディア DHC-8-314Q ダッシュ 8 モルディビアン

元・スカイマーク機たち

◼️ ボーイング767-300ER型機 「機体記号:JA767E」
スカイマークが2004年から2007年まで運用した機体です。導入時はすでに、ロイヤルブルネイ航空などで運用されていた中古機でした。ロシアのノードウィンド航空などを経て、2016年からは南米ボリビアのボリビアーナ航空で「CP-3017」として活躍。新たにウィングレットが取り付けられています。

ニュース画像 16枚目:福岡空港 2006年10月22日撮影 JA767E ボーイング767-328/ER スカイマーク
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福岡空港 2006年10月22日撮影 JA767E ボーイング767-328/ER スカイマーク
ニュース画像 17枚目:マイアミ国際空港 2022年12月7日撮影 CP-3017 ボーイング767-328/ER ボリビアーナ航空
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マイアミ国際空港 2022年12月7日撮影 CP-3017 ボーイング767-328/ER ボリビアーナ航空

◼️ ボーイング737-800型機 「機体記号:JA737H」
スカイマークが2015年12月に、日本で初めて737-800を導入した同機。約8年間活躍し、2015年12月に退役しました。ウィングレットが新たに装着され、ヨーロッパのプリメーラで2018年まで運航。2019年からは、イギリスのジェット・ツーで「G-DRTU」として活躍を続けています。

ニュース画像 18枚目:旭川空港 2008年5月24日撮影 JA737H ボーイング737-86N スカイマーク
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旭川空港 2008年5月24日撮影 JA737H ボーイング737-86N スカイマーク
ニュース画像 19枚目:マンチェスター空港 2019年5月18日撮影 G-DRTU ボーイング737-86N ジェット・ツー
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マンチェスター空港 2019年5月18日撮影 G-DRTU ボーイング737-86N ジェット・ツー

◼️ ボーイング737-800型機 「機体記号:JA737P」
スカイマークが2008年から2015年末まで運用。ウィングレットが装着され、トルコのコレンドン・エアラインズで「TC-TJU」として活躍しています。他社へウェットリースされたことや、オランダ・アムステルダム拠点のコレンドン・ダッチ・エアラインズでの運用経験もありますが、基本的にはトルコを拠点にリゾート路線などへ投入されています。

◼️ ボーイング737-800型機 「機体記号:JA737M」
スカイマークが2006年から2014年まで運用。ウィングレットが装着され、韓国のチェジュ航空で2022年まで活躍し、日本各地の空港へも多く里帰りしていました。2023年10月には、貨物機へ改修(BCF)されて中国の中州航空で「B-223R」として活躍。すでに貨物便として成田空港へ飛来しています。

スカイマークの737-800は他にも、貨物機へ改修された中州航空「B-223J (元JA737L)」や、旅客型のまま活躍を続ける韓国のティーウェイ航空「HL8000 (元JA737K)」、フライボンディ「LV-KGN (元JA73NB)」、チェジュ航空「HL8034 (元JA73NH)」があります。

ニュース画像 20枚目:羽田空港 2014年6月29日撮影 JA737M ボーイング737-86N スカイマーク
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羽田空港 2014年6月29日撮影 JA737M ボーイング737-86N スカイマーク
ニュース画像 21枚目:福岡空港 2019年1月27日撮影 HL8020 ボーイング737-86N チェジュ航空
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福岡空港 2019年1月27日撮影 HL8020 ボーイング737-86N チェジュ航空
ニュース画像 22枚目:成田国際空港 2023年12月21日撮影 B-223R ボーイング737-86N(BCF) 中州航空
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成田国際空港 2023年12月21日撮影 B-223R ボーイング737-86N(BCF) 中州航空

◼️ エアバスA330-300型機 「機体記号:JA330A」
スカイマークが2014年から約1年間のみ運用した5機のA330。退役後はエア・ヨーロッパなどで主に運航されていましたが、現在はうち4機のみ「JA330A・JA330B・JA330D・JA330E」が、ターキッシュ・エアラインズで「TC-LOA・TC-LOB・TC-LOC・TC-LOD」として運航されています。座席は交換されていますが、客室内の日本をイメージした壁紙などはそのまま使用されている模様です。

【関連記事:「スカイマーク25年の足跡」、歴代の機体・路線ヒストリー!A380も

ニュース画像 23枚目:羽田空港 2015年1月2日撮影 JA330A エアバスA330-343X スカイマーク
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羽田空港 2015年1月2日撮影 JA330A エアバスA330-343X スカイマーク
ニュース画像 24枚目:シュトゥットガルト空港 2023年1月7日撮影 TC-LOA エアバスA330-343X ターキッシュ・エアラインズ
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シュトゥットガルト空港 2023年1月7日撮影 TC-LOA エアバスA330-343X ターキッシュ・エアラインズ

元・ソラシドエア機

◼️ ボーイング737-400型機 「機体記号:JA737A」
1998年製造の機体で、スカイネットアジア航空(現ソラシドエア)が2002年から2014年まで運航。その後、貨物機へ改修されてタイのKマイル エアで「HS-KMB」として、現在も貨物便に投入されています。他にも、貨物機へ改修されてKマイル エアで「HS-KMA (元JA737F)」、スペインのスウィフト・エア「EC-MIE (元JA737E)」で活躍している機体があります。

ニュース画像 25枚目:羽田空港 2011年7月10日撮影 JA737A ボーイング737-46Q スカイネットアジア航空
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羽田空港 2011年7月10日撮影 JA737A ボーイング737-46Q スカイネットアジア航空
ニュース画像 26枚目:スワンナプーム国際空港 2023年8月22日撮影 HS-KMB ボーイング737-46Q(SF) Kマイル エア
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スワンナプーム国際空港 2023年8月22日撮影 HS-KMB ボーイング737-46Q(SF) Kマイル エア

以上、一部の世界で活躍する“元JA籍”たちを紹介しました。今後、遠く海外の地で活躍する姿を旅行などの際に眺めたり、里帰りで日本の空港へ飛来する姿を楽しみたいですね。

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