アフリカ・ナイジェリアの「マックス・エア」は2023年6月12日、日本航空(JAL)で運航されていたボーイング777-200型機「機体記号:JA773J」を受領したことを明らかにしました。同機は、2021年12月に那覇空港から中部国際空港を経由し、アメリカ・ヴィクターヴィルのサザンカリフォルニアロジステクス空港までフェリーされていましたが、長い駐機期間を経て“再就職”が決まった形です。
約1年半の間、駐機状態にありましたが2023年6月に「マックス・エア」が購入。ナイジェリア籍の「5N-BBN」となりました。アメリカからナイジェリアまでのフェリーフライトでは、途中モロッコのカサブランカ空港へ緊急着陸するトラブルが発生したものの、12日には同社が拠点とするナイジェリア・カノ国際空港に到着したことをTwitter上で公表しています。
New heights achieved!
— Max Air (@MaxAirLtd) June 11, 2023
MaxAir Limited proudly announces the acquisition of its first Boeing 777-200, opening doors to an exciting era of expanded capabilities and elevated passenger experiences.
Buckle up for extraordinary journeys ahead! pic.twitter.com/KOegiFI2JU
「JA773J」は退役まで、特別塗装機“みんなのJAL2020ジェット”の1号機として活躍。ナイジェリア到着時の動画では、「TOKYO 2020」の文字とJALのロゴマーク(鶴丸)などは消去されているものの、特別塗装機の原型を留めたままの姿であることから話題となりました。東京2020大会組織委員会が一般公募で決定したマスコットキャラクター“ミライトワ”と“ソメイティ”や、カラフルに描かれた東京の街並みはそのままに、「マックス・エア」のロゴマークが描かれています。JALスカイインテリアに改修された機内では、照明がLED化(ボーイング・スカイ・インテリア)されており、その特徴的とも言える光が窓から漏れている様子も確認することができます。
「マックス・エア」はこれまで、JALが運航していた747-300を4機運航していましたが、現在は737などの他に、元ユナイテッド航空と大韓航空の747-400を2機所有しています。
元JALの747-300はすべて退役済みですが、元リゾッチャ塗装で活躍した「JA8183・JA8184・JA8186」と、「JA8177」が約10年程度の期間、同社で活躍。これら機体も、白地に同社のロゴマークが描かれるシンプルなものであったため、東京2020大会の面影たっぷり「5N-BBN」も同社としては特に違和感が無いのかも知れません。