オーストラリア空軍は、アメリカ空軍と合同でエアバスKC-30A(A330MRTT)型機の空中給油適合確認飛行試験を実施しました。
試験はアメリカ・カリフォルニア州エドワーズ空軍基地にて、約1か月に渡り実施。豪空軍航空研究開発隊(ARDU)と米空軍が主導し、RC-135偵察機に対して412回、A-10C攻撃機に対し34回の空中給油試験を行いました。RC-135とA-10Cは共に、通常空中給油を行う大半の航空機よりも大幅に遅い速度で飛行する機体。今回の試験で、低速であってもKC-30Aが十分な性能を発揮することが証明されました。
試験で得られたデータは、米空軍の飛行試験報告書に向けたペアリングの最終飛行試験評価に使用されます。米豪間で承認が得られれば、演習などでKC-30AがRC-135およびA-10Cと空中給油を行うことが可能に。また、RC-135で訓練を行ったことにより、KC-135など他のC-135系列の機体とも空中給油を行うことができるようになります。
一連の試験を通し米・豪空軍は、両国間の相互運用性を高め、試験内容や飛行技術などを共有することで、パートナーシップが強化されるとしています。