NTSB、787の熱暴走問題で追加試験や検査項目の拡充を勧告

NTSB、787の熱暴走問題で追加試験や検査項目の拡充を勧告

アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は787のバッテリー問題で、アメリカ連邦航空局(FAA)に対しリチウムイオン・バッテリーについてさらにテストを促す勧告を行ったと、2014年5月22日に発表しました。

NTSBは、FAAがボーイングの知見を信頼することは、型式証明の過程で重要なことと同意しつつも、新技術の採用時はさらに慎重にテストを行う必要もあると指摘しています。

NTSBは5つの検査をFAAに進めており、特に熱暴走が発生した際の航空機の安全性能のテスト、今後の航空機設計・開発時の認定に熱暴走発生のテストを加えること、現在運航中の航空機のリチウムイオン・バッテリーについて再評価など、「熱暴走」が発生することを前提とした検査、試験をより緻密に実施することを求めています。

NTSBは2013年1月、ボストンで日本航空(JAL)の787-8、「JA829J」が補助動力ユニット(APU)から出火、これをを受けて調査していた結果を受け、今回の勧告を行いました。

なお、勧告の全文ではAPUバッテリーの熱暴走発生の原因特定は行っていません。

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