ナブテスコ、737 MAXや777X、MRJの量産対応で岐阜工場内の新施設

ナブテスコ、737 MAXや777X、MRJの量産対応で岐阜工場内の新施設

ナブテスコは2015年9月29日、岐阜工場内に新たな生産設備を建設し、需要拡大が見込まれる航空機器事業部門の生産能力を強化します。2013年に自社開発したFCASの中核部品の1つ、EHSV(Electro Hydraulic Servovalve:電気油圧サーボバルブ)の量産対応の専用工場を新たに設けます。また、油圧機器事業の生産を行う垂井工場内に設けていた表面処理工程を、岐阜工場内に移転、新設し、一貫生産体制を実現します。

岐阜工場では、機体の飛行姿勢を制御するシステム「フライト・コントロール・アクチュエーション・システム(FCAS)」を中心に航空機向け装備品を生産しています。今回の施設増強は、開発中のボーイング737 MAX、777X、三菱航空機のMRJに搭載される製品の2017年以降の量産本格化へ向けた対応で、2016年度に稼働開始する予定です。

ナブテスコでは民間機向け製品の売上高は、開発が進められている機体のアフターマーケット需要も含め、2020年代初頭に倍増が見込まれ、長期的な成長に大きく貢献するとしています。このため、新設する工場を含め100億円規模の投資を行い、中長期的な成長をめざします。

なお、新工場の建設では、品質・生産性の向上を追求し、先進環境技術を採用し、二酸化炭素排出量を50%以上削減し、環境性能の向上を図ります。

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