レッド・アローズ、ファンボロー・エアショーに参加 アクロ飛行は無し

レッド・アローズ、ファンボロー・エアショーに参加 アクロ飛行は無し

ニュース画像 1枚目:レッドアローズのファンボロー・エアショーの参加が正式決定
© RAF
レッドアローズのファンボロー・エアショーの参加が正式決定

イギリス空軍のアクロバットチーム「レッド・アローズ」は2016年6月15日、イギリスで開催されるファンボロー・エアショーに参加すると正式に発表しました。ファンボロー・エアショーは航空業界向けの展示会とともに、土、日は一般向けに展示飛行が披露されています。レッド・アローズの参加は、開幕日の7月11日(月)と、7月15日(金)、7月16日(土)、7月17日(日)の4日間です。

2015年8月にショアハム・エアショーの開催中、展示飛行中のたホーカー・ハンターT7が墜落、パイロットに加え、一般人を含む死亡、重傷者が発生するという大惨事を受け、イギリス民間航空局(CAA)がヴィンテージ・ジェット機だけでなく、民間団体が主催するエアショーのアクロバット飛行について安全性の向上策を打ち出したことで、ファンボロー・エアショーでも見直しが行われて初の開催となります。

エアショーでの事故、死亡事故は毎年発生しているものの、イギリスでは1952年以降、一般人を巻き込む事故はなく、ショアハム・エアショーの一件で大きな見直しをすることとなりました。

CAAは2016年1月に、アクロバット飛行の訓練飛行やその確認、監督者へ強化策、パイロットの経験、スキル、健康などに至る要件を強化するリスク・アセスメントを策定、実施しており、主催者やパイロットたちに新たな基準を満たすよう求めています。アクロバット飛行のエリアと観客の場所との距離を以前より保つこと、アクロバット飛行の最低高度を引き上げること、旧軍用で民間機登録された航空機のアクロバット飛行時のパイロットの要件引き上げなどの措置も打ち出されています。

さらに、ファンボロー・エアショーの主催者は、展示飛行時の安全性を確保する措置として、滑走路06側のA323「フリート・ロード」を閉鎖します。また、アクロバット飛行の空域は以前より狭められ、周辺の住民などの安全性の向上にも配慮します。

こうした施策から、「レッド・アローズ」はファンボロー・エアショーでは、高速で2機の交差、2機編隊が交差するクロスの課目など見所のアクロバット飛行なく、航過飛行を中心に展示飛行します。

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