海保DHC-8の西之島観測、変色水域を確認 噴気の放出は視認されず

海保DHC-8の西之島観測、変色水域を確認 噴気の放出は視認されず

ニュース画像 1枚目:火口とその付近の様子、10月6日海上保安庁撮影
© 海上保安庁
火口とその付近の様子、10月6日海上保安庁撮影

海上保安庁は、小笠原諸島の西之島付近の火山活動について、2016年10月6日(木)に羽田航空基地所属のDHC-8-300で定例観測を実施、観測結果を公表しました。観測に使用されたのは「みずなぎ」の愛称で運用されるMA722、機体番号(レジ)「JA722A」です。

発表によると、火口、その周辺には噴気の放出は視認されませんでした。また、西之島の海岸線に薄い褐色の変色水域が幅約200メートルから500メートルで分布していることが確認されました。この変色水域の領域は、9月15日(木)の観測結果と比較し、縮小しています。

なお、西之島の噴火に関する航行警報は解除されたものの、西之島の地形、周辺の水深は火山活動で大きく変化し、詳細な水深が不明のため、航行時は十分な注意が必要と同庁では呼びかけています。

今回の観測では、西之島上空が雲に覆われていたため、陸地の正確な形状を計測することはできませんでした。

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