ベリエフ・エアクラフト、ロシアEMERCOMにBe-200ESを納入

ベリエフ・エアクラフト、ロシアEMERCOMにBe-200ESを納入

ニュース画像 1枚目:Be-200ES
© UAC
Be-200ES

ユナイテッド・エアクラフト(UAC)傘下のベリエフ・エアクラフトは2017年1月12日(木)、ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省(ロシア非常事態省:EMERCOM)にBe-200ES水陸両用機の初号機を納入したと発表しました。これまでのイルクート製造に加え、ベリエフ・エアクラフト製造の1機目となります。

機体記号(レジ)は「RF-32766」で、ソビエト連邦時代の海軍パイロット「Alexander Razgonin」にちなんだ愛称となりました。この機体は、ロストフ・ナ・ドヌの基地で運用されます。

「RF-32766」のBe-200ESは、黒海で離着水、水の汲み上げ、搭載した水の放水など、受領前の確認テストが行われました。また、2016年末にはロシア連邦産業商務省から3億5,000万ルーブルの補助金を受け、同社は安定した生産体制を堅持できているとし、引き続きEMERCOMと契約した機材の製造を行います。

ベリエフ・エアクラフトは、4機のBe-200ESの製造を手がけ、いずれも最終組立の段階にあり、このうち2機目は近く飛行テストと地上検査のプログラムを開始する予定です。さらに、2017年末まで4機を納入する予定となっており、それぞれ作業を進めるとしています。

UACは、Be-200ES水陸両用機についてヨーロッパ、インドネシア、イスラエルでの救難活動に使用できるとして売り込みを行っているほか、2016年にはタイ、中国、カザフスタン、ベトナムと購入覚書を締結しています。また、交渉もアジア太平洋、EUの国々と続けられており、アメリカからも関心が寄せられているとしています。

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