ボーイング、航空自衛隊向けKC-46Aペガサスを契約 FMSの一環で

ボーイング、航空自衛隊向けKC-46Aペガサスを契約 FMSの一環で

ニュース画像 1枚目:KC-46Aペガサス
© Gail Hanusa / Boeing
KC-46Aペガサス

ボーイングは2017年12月22日(金)、対外軍事有償援助プログラム(FMS)の一環として、航空自衛隊向けのKC-46空中給油機とそのロジスティック支援を2億7,900万ドルの契約を獲得したと発表しました。KC-46空中給油機の海外向け契約の獲得は、今回がはじめてとなります。

防衛省は2015年10月、2016(平成28)年度概算要求で航空自衛隊の新たな空中給油・輸送機として、機種をボーイングKC-46Aペガサスに決定したことを発表しており、この契約がアメリカ政府を経て、ボーイングと正式契約に結びついたものです。

航空自衛隊はKC-Xとして機種選定を行い、アメリカ・ボーイングのKC-46Aとヨーロッパ・エアバスのA330MRTTを主力に、現有のKC-767Jと共通性の高いKC-46Aが有力とされていました。KC-767Jの4機に加えて新空中給油・輸送機は4機を導入する計画です。

なお、アメリカ空軍はKC-46空中給油機は2050年にかけて179機を導入する計画となっています。ボーイングは今回の契約を歓迎し、日本との契約は60年に及び、引き続きKC-46プログラムで協力関係を築いていくとコメントしています。

なお、KC-46プログラムは2015年9月に実機での初飛行を実施し、現在は試験飛行機6機体制で、2,200飛行時間を記録しており、給油試験はF-16、F/A-18、AV-8B、C-17、A-10、KC-10、KC-46で実施済みです。KC-46は民間旅客機の767をベースに、空中給油システムを完備します。

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