「FlyTeam・レイルラボ共同企画」2018 オフ会 in 天竜浜名湖鉄道!開催レポート
2018年11月に実施した「オフ会 in 天竜浜名湖鉄道」の開催レポートです。 今後、天竜浜名湖鉄道の利用や浜松を訪れる際の参考になれば幸いです。 (2019/01/29)
目次 contents
開催概要・協賛企業
「FlyTeam・レイルラボ共同企画」2018 オフ会 in 天竜浜名湖鉄道!
開催地:天竜浜名湖鉄道
実施日:2018/11/23
協賛企業さま(順不同)
アリタリア・イタリア航空
ANAショッピング A-style
ANA FESTA
カンタス航空
所沢航空発祥記念館
チャイナ エアライン
公益社団法人 日本航空技術協会
のと鉄道
よみがえる空-RESCUE WINGS-(バンダイナムコアーツ)
富士山静岡空港(株)
1.天竜浜名湖鉄道
「FlyTeam・レイルラボ共同企画」として2017年に続く開催となった2018年のオフ会は、3連休の初日とあって東京駅から出発する際は通勤時間帯のような駅の混雑ぶりでした。また、昨年のオフ会は北陸地方を台風が直撃し天候に左右されましたが、2018年は全国的に天候に恵まれた3連休で、オフ会を開催した天竜浜名湖鉄道の沿線も快晴でした。
2018年は日本全国で自然災害が多く、天浜線も例外なく影響を受けており7月は台風12号、9月の台風21号、10月には台風24号による倒木や停電の影響などで列車を運休する事態となりました。開催日当日はそうした心配の必要もなく、「日本の原風景に出会う旅」をPRする天竜浜名湖鉄道の沿線を存分に楽しむ日に適したものとなりました。
これまで海外の航空祭に合わせて開催してきたオフ会ですが、国内開催のご要望を多く受け、昨年に引き続きレイルラボと共同で国内の開催となりました。鉄道と飛行機を楽しむ方の交流の場として、航空・鉄道各社様の協力も得られる内容を新たに企画しました。航空では浜松基地でエア・フェスタを楽しみ、その近くを走る天竜浜名湖鉄道と、飛行機と鉄道を楽しみながら連休を過ごすことができるよう、日程や内容の検討を進めました。
天竜浜名湖鉄道は掛川駅から新所原まで67キロ超の天浜線に貸切列車を走らせることができ、浜松基地にも近いことが今回のオフ会の最大の決め手でした。転車台は蒸気機関車の時代から現役として活躍しており、最近ではドラマ「リーガルV」で米倉涼子さん演じる小鳥遊翔子が乗車したことでも話題となっています。
企画について、天竜浜名湖鉄道の担当の方に相談させていただくと、天竜産の肉厚なしいたけ「どんこ」を使い、浜名湖に近いことからうなぎと取り合わせた「鰻どんこ弁当」を提案いただき、車内で楽しんでいただく昼食にちょうど良いと採用、その他のさまざまな企画もスムーズに進みました。
11月23日(金・祝)11時30分すぎの掛川駅にはスタッフ、メンバーさん、合計20名が集まり、ひととおりのご挨拶とFlyTeam、レイルラボのオリジナル名刺の配布を終えて、12時14分に出発する列車に乗り込みました。FlyTeam・レイルラボ共同企画として2回目、FlyTeamとしても2012年から今回で7回目。過去に参加してくださったメンバーさんもいらっしゃり、スタッフは毎年開催してきたことを振り返りながら、大変ありがたい気持ちで開催できました。集まっていただいたメンバーさんたちも、オリジナル名刺を使って互いに挨拶され、飛行機、鉄道とそれぞれの興味を分かちあいながら、年々みなさんが打ち解けるスピードも速くなっている感じがします。
今回の貸切列車はTH9200形「宝くじ号」車両で、出発駅の掛川駅から天竜二俣駅へ向かいます。この区間では、昼食の「鰻どんこ弁当」を味わいながら、沿線の風景を楽しみます。出発してからお弁当を開くと、さっそく天浜線の見どころの1つ、「田園滑走路」として知られる2キロ超の直線区間が楽しめます。
貸切列車のもったいない所は、国登録有形文化財の駅は通過してしまうことですが、レトロな雰囲気は、天竜二俣駅でも堪能できます。予定通り、天竜二俣駅の3番ホームに入線し、いよいよ転車台の見学です。
2. 転車台と鉄道歴史館の見学
天竜二俣駅の機関車転車台は1940年製造、鉄製で直径約18メートルの大きさです。製造当時は蒸気機関車が走っており、手動で回転させていましたが、現在は電動で回転、その様子を見学できます。当日は、扇型車庫の外から転車台に入り、方向転換して1番車庫に入る模様を披露してくれました。現役で80年近く、蒸気機関車が廃止された以降も47年が経過しながら、現役で使用されレトロな雰囲気を想像させてくれる施設は見応えがあります。
当日は参加者のお一人が、蒸気機関車時代の写真を披露してくださり、目の前の風景が以前と少し異なる部分がよくわかり、天浜線のスタッフの方による案内とあわせて、機関区時代の往時に想いを馳せることができました。
天浜線には36件の国登録有形文化財があり、天竜二俣駅周辺は駅舎と転車台、扇型車庫、運転区浴場のある旧機関区の建物、蒸気機関車の運行に必要な水を供給する高架貯水槽などが登録されています。こうした施設が現在も活躍している中、鉄道歴史館には過去に使われていたさまざまな道具が所狭しと保管されています。
施設に入ると、蒸気機関車の時代に部品の整備に使用する工具類の製作に必要な加熱炉が目に入ります。まさしくこの場所が整備に活用されていたことを思い起こさせてくれます。そのほか、最近はICカードが普及し見かける機会が少なくなった「切符を切る」ハサミをはじめ、昔の信号、国鉄時代の駅名板、警戒標識、路線図などが並びます。子どもたちも「これは何?」など興味をもち、親子連れや3世代で楽しめる施設かもしれません。
見学後は、C58 389が展示されている駅を出て正面の広場に訪れました。全国各地に保存されている蒸気機関車の中でも状態よく保管され、運転台からは現役時代を想像してみたり、石炭をくべる大変さを少しだけシミュレーションしたりするなど、楽しめる施設でした。
3. 貸切列車:車内企画
新所原までの車内では、航空や鉄道に関するさまざまな問題を用意、メンバーさんに回答いただくクイズを楽しみました。この正解者にはご協賛をいただいた航空会社様、鉄道会社様からの賞品を提供し、賞品を手にした方は座席で笑顔を見せていました。
問題は、スタッフが事前にFlyTeam、レイルラボのデータを参考にしながら作成しました。参加していただくメンバーさんの知識は深いだろうと想定し、それに合わせ飽きずに楽しみながら、参加していただける適度な難しさをめざして作った問題で、スタッフも改めて知識を深める機会となりました。
ある問題では1人だけ手を上げて回答いただき、車内から「おー」と歓声が上がったり、多くの方が正解する問題など、スタッフは当初の問題の目的は果たせたのではないかと勝手ながら思っていますが、今後もこうした機会で培った取り組みを発展させていければと思う企画でもありました。
4. 番外編:エア・フェスタ浜松2018
エア・フェスタ浜松の当日も天候は晴れ。前日の予行、11月25日(日)の本番共に青空が広がり、こうした晴天の下での航空祭は上空を飛び回る飛行機を満喫するベストな環境でしょう。浜松基地に所在する警戒航空隊のE-767をはじめ、岐阜基地から支援するF-15やF-4、さらにブルーインパルスを堪能しました。
基地内の展示機には、ラグビーワールドカップの静岡での開催を記念する特別塗装機が第13教育団の「06-5641」を使用し、日本で初めて登場しました。また、美保基地からC-2ホワイトホエールが飛来し、多くの人が機内見学をしていました。
エア・フェスタ浜松の来場者数は公式発表でおよそ13万人と、最後のブルーインパルスの展示飛行まで堪能できる1日となりました。
ご参加いただきましたメンバーのみなさん、ありがとうございました。
また、ご協賛いただきました企業様、ありがとうございました。
今後も、オフラインの活動を企画したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以下の案内は、募集時の内容です。
現在は、募集しておりません。
FlyTeam・レイルラボ合同オフ会 in 天竜浜名湖鉄道!
貸切列車と転車台 & 鉄道歴史館見学 参加者募集!
2018年11月23日(金・祝) 先着 100名様!