ライアンエア、新たなLCCのマルタ・エアに投資 保有機材を提供

ライアンエア、新たなLCCのマルタ・エアに投資 保有機材を提供

ニュース画像 1枚目:ライアンHD、マルタ・エア、マルタ政府の覚書締結式
© Ryanair
ライアンHD、マルタ・エア、マルタ政府の覚書締結式

ライアン・ホールディングスは2019年6月11日(火)、マルタ・エアへの投資についてマルタ政府などと覚書を締結しました。マルタ・エアは、2020年に運航開始をめざす格安航空会社で、就航に向けてライアンエアが737-800を6機、提供します。

今回の合意は、マルタ観光省とライアンHDが9カ月に及ぶ協議を経た合意です。マルタ・エアの準備会社でマルタ・エア・トラベル(マルタ・メッド・エア)の株式をライアンHDが取得します。正式発効は6月末を目指しており、これによりライアンエアはマルタを拠点に非EU市場の北アフリカへの路線網の展開、さらにすでに300万人の利用者を獲得している市場で、成長を加速します。

ライアンエアは、保有する機材6機をマルタに移籍させ、機体記号の登録国を変更します。マルタ・エアは独自塗装を採用し、ライアンエアが現在、フランス、イタリア、ドイツを拠点に運航する機材をマルタに移します。マルタで乗務員を200名雇用し、3年以内にマルタ拠点の機材を10機に拡大し、350名の雇用を創出します。さらに、ライアンエアとして、マルタ籍の登録機を50機程度に拡大する計画です。

ライアンHDは、ライアンエアに加え、ポーランドのバズ、オーストリアのラウダモーションを展開しており、新たにマルタ・エアを加え、グループの航空会社を拡大します。マルタ・エアは3年間でヨーロッパ、北アフリカの60都市以上に運航する計画で、マルタ観光局とライアンエアはパートナーシップを継続し、観光、ビジネス、雇用拡大に務めます。

マルタ・エアは、すでに運航しているエア・マルタとは異なる企業で、今回のライアンエアの投資は出資するマルタ政府との合意です。このため、マルタ政府は、航空会社名の変更、マルタで取得する予定の運航認可(AOC)についてマルタ以外への移行は拒否権を保有します。マルタ政府は、エア・マルタについて両社は異なるビジネスモデルで、2つの航空会社は互いに異なる市場で相互に高め合うことができるともコメントしています。

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