みずなぎの西之島観測、「活動が全体的に低下」を確認 面積はほぼ変化なし

みずなぎの西之島観測、「活動が全体的に低下」を確認 面積はほぼ変化なし

ニュース画像 1枚目:火砕丘と火口の様子、海上保安庁みずなぎから撮影
© 海上保安庁
火砕丘と火口の様子、海上保安庁みずなぎから撮影

海上保安庁は西之島付近の火山活動について2015年12月22日(火)、羽田航空基地所属MA722の「みずなぎ」で観測を実施、その状況を発表しました。

約1時間の観測中、火砕丘にある火口からの噴火は認められず、熱計測では、噴気の出ている火口縁に50度前後の領域が一部に残るものの、火口底は20度前後まで低下していました。陸地の状況は11月17日(火)に実施した観測と比較し、面積はほとんど変化していません。

観測に同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「海面下での熱水活動は継続していると考えられるが、調査中に噴火が認められず、火山ガスの放出量も明瞭に減少し、火山活動が全体的に低下していると考えられる」と分析しています。

12月22日時点の形状は東⻄は約1,900メートルで11月17日と変わらず、南北は約1,900メートルと11月の1,950メートルから500メートル縮小、面積は2.62平方キロメートルです。この面積は、東京ディズニーリゾートの約2.6倍、世界で2番目に小さい国でF1のモナコ・グランプリが開催されるモナコ公国と比べ約1.3倍です。

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