メキシコ大統領専用の787-8 VVIP機、メキシコシティに到着

メキシコ大統領専用の787-8 VVIP機、メキシコシティに到着

スタンダードアエロのグループ会社、アソシエイティッド・エア・センター(AAC)は2016年2月3日(水)、同社が手がけた初の787-8 VVIP機の改修を完了し、納入したと発表しました。引き渡し式典を開催し、2016年2月2日(火)にダラス・ラブフィールド空港から顧客のもとにフェリーされたと発表しています。

メキシコ大統領府は2月3日(水)、ダラス・ラブフィールド空港からメキシコシティ国際空港にこの大統領専用機「Jose Maria Morelos y Pavon(ホセ・マリア・モレーロス・イ・パボン)」が到着したと発表しています。数日間に渡り、パイロットや乗務員、整備士、サポート・スタッフの習熟訓練を行うとしています。任務にあたる体制が出来次第、大統領の初の787を使用した移動を発表するとしています。

このメキシコ空軍が運用する機体記号(レジ)「XC-MEX」で、尾翼には「TP-01」と記されています。この機体は当初、全日空(ANA)向けに製造されましたが、受領拒否となったうちの1機です。

このプロジェクトはAACが8機のワイドボディ機を改修するうち、初の787-8の改修を手がけた機材です。今回の改修では、客室空間が2404平方フィートあり、VIP客を82名が3つの客室ゾーンに搭乗できるほか、大統領向けの空間にはオフィス、ベッドルーム、トイレが備えられています。

乗客向けのゾーンには、11インチのモニターで機内エンターテインメントが楽しめるほか、機内にブルーレイプレーヤー、オーディオビデオオンデマンド(AVOD)サーバ、フライト情報システム、機外の風景を映し出すカメラシステムなどが搭載されています。機内には、乗客向けにトイレ8カ所、ベッド2台、後部のキャビンには乗務員の休憩スペースなどが設けられています。

なお、AACは近く747-8の改修についても顧客に引き渡しする予定で、2016年はワイドボディ機とナロウボディ機の改修を手がける予定です。

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