ボーイング、トイレを自動洗浄するセルフクリーニング・ラバトリーを開発

ボーイング、トイレを自動洗浄するセルフクリーニング・ラバトリーを開発

ニュース画像 1枚目:ボーイングが開発を進めているセルフクリーニング・ラバトリー
© Boeing
ボーイングが開発を進めているセルフクリーニング・ラバトリー

ボーイングは2016年3月3日、セルフクリーニング・ラバトリーを開発したと発表しました。この製品は4月5日、ハンブルクで開催される「エアクラフト・インテリア・エキスポ」にあわせ発表されるクリスタルキャビン賞のファイナリストにノミネートされています。

この洗浄システムは、紫外線により、細菌の99.99%を消毒、殺菌することができます。洗浄時間はトイレ使用後の洗面所のすべての表面部分を対象に、およそ3秒という速さも特徴です。タッチレス機能と組み合わせたセルフクリーニング技術は、商業運航の航空機内で、乗客の利便性を高めるとボーイングではコメントしています。

洗浄時に使用する紫外線は、遠紫外線で日焼けベッドで使用するUVA、UVBとは異なるもので、人体には無害としています。開発にあたりボーイングのエンジニアは、微生物の増殖や伝播を最小限に抑えることができると、試験結果を通じて実証しているとしています。ボーイングは、すでにこのトイレの特許を申請しています。

なお、このシステムは航空会社への提供を前に、引き続き研究開発が進められます。特に、トイレの便座が自動で開閉し、すべての表層を洗浄することが大きな課題です。また、ハンズフリーの蛇口、ソープ・ディスペンサーを組み込んだゴミフラップ、便器の蓋やシート、ハンドドライヤーなどの設計も検討を深めます。

ボーイングでは、すでに複数の航空会社でタッチレス機能のいくつかが採用されているものの、紫外線消毒と組み合わせ、乗客により良いフライトを体験してもらいたいと、開発の意義を述べています。

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