「爆発物がある」でエア・ドゥが出発できず-師走の乗客に大迷惑

「爆発物がある」でエア・ドゥが出発できず-師走の乗客に大迷惑

師走の忙しい時期に「爆発物が入っている」という冗談で北海道国際航空の羽田発新千歳行きADO37便の出発が約1時間30分も遅れることが2011年12月11日に起こりました。各報道で伝えています。

航空機の搭乗では、この類いは冗談にならない冗談。特に2001年のアメリカでのテロ事件以降、印象的な光景が目に焼き付いている人が多いだけに冗談になりません。空港でもチェックが厳しく、テロ、爆発物への警戒は世界的にも重要な課題で、裸が見えそうとまで言われるスキャン機まで導入しています。

なお、航空法では第86条で「爆発物等の輸送禁止」が定められていて、火薬や高圧がスなど意図的にも輸送を禁止しています。これに違反すると罰金100万円以下、または航空機内に手荷物や預け入れとしても持ち込むと50万円以下の罰金。また、航空会社も爆発物が持ち込まれたと疑う場合、持ち込みの拒絶、所有者に取卸しを要求、実際に降ろす事ができます。

ちなみに日本にはよど号事件を契機に、ハイジャック犯を想定した「航空機の強取等の処罰に関する法律」もあります。今回はハイジャックとまでは行かないものの業務妨害にあたる行為。冗談であっても、機内でCAさんたちに「爆発物がある」といった事は絶対に言わないようにしましょう。

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