ライアンエア、ブレグジットに失望 スタンステッド空港発着便を減便へ

ライアンエア、ブレグジットに失望 スタンステッド空港発着便を減便へ

ニュース画像 1枚目:ライアンエア
© Ryanair
ライアンエア

ヨーロッパの格安航空会社(LCC)、ライアンエアは2016年7月25日(月)、同社の第1四半期決算にあわせ、イギリスの国民投票でイギリスのEU離脱「Brexit(ブレグジット)」が決まったことについて、驚きと同時に失望したと発表しました。

ライアンエアの本拠地はアイルランドですが、イギリスでロンドン・スタンステッド空港をはじめ各空港に拠点と路線を展開し、イギリスで最大の航空会社と自称し、EUに残るように呼びかけていました。同社は、ブレグジットで不確実性が高まり、経済成長にかげりが生まれ、これにより同社には搭乗率への影響が発生し、その戦略に少なからず影響があるとしています。

さっそくライアンエアは、不確実さが高まったイギリス国内の空港を拠点とした成長戦略を止め、EU域内の空港での成長に今後2年間は焦点を置くとしています。これにあわせ、イギリスで最大の拠点とするロンドン・スタンステッド空港発着便は2016/17冬スケジュールから減便します。ただし、減便に伴う路線の運休は無いとしています。

ライアンエアはイギリスとEUの関係は航空事業、規制環境にどのような影響を与えるか予測できないとしていますが、不測の事態に備えた危機管理計画を策定済みとしています。

また、長期的には、イギリスがヨーロッパの単一航空市場、オープンスカイへのアクセスを交渉できない場合、イギリス国内3路線の運航、イギリス発着のフライトに影響を与える可能性があるとしています。ただし、このリスクは管理でき、大きな障害ではないとしています。

さらに、イギリスの競合他社がEU域内路線の運航が許可されない場合、またはEUでの登録する航空会社の保有株式を売却しなければならない場合でも、ライアンエアにはチャンスが生まれるとしています。

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