エアバス・ヘリコプターズは2016年7月28日(木)、H160ヘリコプターの開発プログラムについて、2機で200飛行時間を超えてきたと発表しました。この飛行試験の結果で、機体の安定性が高く、その振動レベルが明らかに低いことが実証されていると明らかにしています。
特に、振動レベルの低さはプログラムの立ち上げ以来、開発の主目的として掲げてきた項目で、緊急医療サービス(EMS)、旅客輸送、プライベートやビジネスなど、すべての任務で快適な搭乗体験ができる新たな基準になると強調しています。
この結果は、フライトエンベロープを拡大し、現在は全開で運航している中でも、乗客、乗務員にH160が次世代ヘリコプターとして新しい飛行経験を提供する基準になりうると確信を持つとのコメントを残しています。
試験飛行の次の段階は、極限の気象条件下での性能確認を行う段階に入ります。1号機「PT1」は、初飛行時に搭載していたプラット・アンド・ホイットニーPW210エンジンからArranoエンジンが載せ換えられており、継続的に試験飛行を実施するなかで、高温地でのテストを実施していきます。また、2016年後半から寒冷地での試験も行います。
なお、3機目の試験飛行機は2017年はじめに試験飛行に加わり、型式証明の認証取得までのプロセスに加わる予定です。