IATAと英2社、ヒースロー拡張を歓迎 旅客への費用転嫁は避けるべき

IATAと英2社、ヒースロー拡張を歓迎 旅客への費用転嫁は避けるべき

ニュース画像 1枚目:ヒースロー空港、3本目滑走路の成功は現在の水準以下の税金徴収を各社求める
© Heathrow Airports Limited.
ヒースロー空港、3本目滑走路の成功は現在の水準以下の税金徴収を各社求める

国際航空運送協会(IATA)は2016年10月25日(火)、イギリス政府のロンドン・ヒースロー空港に第3滑走路を建設する決定を受け、これを支持する声明を発表しました。ヒースロー空港は高い税金の徴収で知られていますが、この滑走路で現在の水準を超える税の徴収は行われないこと、負担を乗客に押し付けないことが必要としています。

また、IATAは新たな滑走路施設で、その費用を精査する必要があり、利害関係者への割当て、鉄道や道路といったアクセス面は政府が責任を持つべきこととも述べています。航空会社各社にも空港当局、関係機関などと共に、新滑走路の成功に向けて、競争力のあるレベルで互いに努力していく必要があるとも述べています。

ブリティッシュ・エアウェイズを傘下に収めるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、政府の決定を歓迎しつつ、成功するには現在のコストがさらに高くならないことと指摘しています。空港当局ではなく、利用する旅行者が最大のメリットを享受すべきと明確にコメントしています。

また、ヴァージン・アトランティック航空を収めるヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は、30年以上前からヒースロー空港の拡張を主張していたと政府決定を歓迎しています。これにより、長距離路線はブリティッシュ・エアウェイズとの競争につながるとしているほか、新機材のA350-1000を発注し、787とあわせ静音性が高く、環境にやさしい航空機の導入で、ヒースロー空港の周辺環境にも対応していくとしています。

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