JAL、2020年度までの中期経営計画を公表 フルサービスを磨き上げ

JAL、2020年度までの中期経営計画を公表 フルサービスを磨き上げ

ニュース画像 1枚目:2017-2020年度 JALグループ中期経営計画
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2017-2020年度 JALグループ中期経営計画

日本航空(JAL)は2017年4月28日(金)、「2017-2020年度 JALグループ中期経営計画」を公表しました。「世界のJAL」と 「一歩先を行く価値」を掛け合わせ、「常に成長」と解く「JAL Vision」を目指す将来の姿としています。航空局が企業再生を進めるJALに対し、2012年8月10日付けで公表した「日本航空への企業再生への対応について」、一般に「8.10ペーパー」として知られる事業制限に縛られることない、初めての中計となり、「フルサービスキャリア事業を磨き上げる」「事業領域を拡げる」にチャレンジする方針を示しています。

この中計は、コア事業の「フルサービスキャリア事業を磨き上げる」ことに取り組むとし、2020年度に国際旅客、国内旅客、貨物で1.1倍の成長としています。安全運航を存立基盤で、社会的責務とし、「航空事故ゼロ、重大インシデントゼロを実現」との目標で安全の層を厚くします。また、最高のサービス提供と、2020年度までに世界トップレベルの顧客満足を実現し、将来の成長に向けた積極的な投資、経営資源の有効活用をめざし「営業利益率10%以上、2020年度末までに投資利益率(ROIC)9%以上」を財務面で目指します。

この具体的な取り組みのうち、「ネットワーク&商品・サービス」では具体的な路線を提示していないものの、A350-900の幹線への導入、ERJ-190やATR42-600の新機材を地方路線へ投入などを示しています。これらの機材では、機内インターネットや高品質な座席を装着、国際線では海外の旅客も意識したビジネスクラスのフルフラット化、足元スペースの広い「新・間隔エコノミー」装着機の拡大を進めるとしています。

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