アメリカ運輸省、アシアナ航空に罰金 事故後の乗客家族向け対応が不十分

アメリカ運輸省、アシアナ航空に罰金 事故後の乗客家族向け対応が不十分

アメリカ運輸省(DOT)は2014年2月25日、アシアナ航空に罰金500,000ドル、日本円でおよそ5,117万円を課すと発表しました。アシアナ航空が2013年7月、サンフランシスコ国際空港への着陸失敗により発生した事故で、乗客の家族へのサポートを怠ったことが理由です。

アメリカに就航する外国航空会社は、事故などが発生した際に、家族への支援が1997年に成立した法律で義務づけられており、この法律が適用された事例は、これが初めて。

運輸省は声明で、「事故などが発生した場合、乗客とその家族へ最大限の支援を行う義務が航空会社にある。こうした場合、航空会社からどのように情報を得るかが、乗客や家族に取って重要なこと」とコメントし、アシアナ航空の対応が良くなかったと指摘しています。

この法律を適用した具体的な対応として、搭乗者の家族向けの電話番号の公開などが、事故後1日以上かかったこと、予約センターでの自動音声サービスで対応が分かりにくく、こうした緊急時の対応が十分でなかったことをあげています。

アシアナ航空は事故後、事故を起こしたOZ214便の便名を変更し、仁川/サンフランシスコ線を就航しています。

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