G9514 DAC-SHJ エアアラビアのCAさん、宿命のお疲れさまです - エア・アラビア 口コミ・評価

航空会社 エア・アラビア

2014年08月15日に撮影されたエア・アラビアの航空機写真

© Kinyaさん

IATA | ICAO
G9 | ABY

搭乗レビュー
G9514 DAC-SHJ エアアラビアのCAさん、宿命のお疲れさまです

航空会社
エア・アラビア
便名
G9514
エコノミー
搭乗日
2014/02
路線
ダッカ → シャルジャー
機体記号
A6-ANS
機材
Airbus A320-214
総評:3
3ッ星
機内食・ドリンク
3ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
3ッ星
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
5ッ星
地上サービス
1ッ星
口コミ投稿者
メヘンサルの猿さん
アクセス数
1,490
投稿日
2014/02/16

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ダッカ空港で出発準備中の搭乗機、A6... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    気温があがってきたダッカの二月中旬。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ダッカ空港のG9航空カウンター。写真... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗当日の出発案内。国際線ゲートの数... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    A320、A6-ANSの機内。シート... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    座席6A(窓側)。個人用モニターこそ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    シートポケットが上なので、足元の空間... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    映像機材は頭上モニターだけ。個別音声... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    機内誌や機内販売冊子、安全のしおり、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    安全のしおり。多言語な搭乗者を想定し... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機内誌タイトル"AL NA... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    朝食メニューにイドリーが。南インド路... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    メニュー全体にただようインド感…。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    価格設定は全体的に高めです。物価が比... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    スパークリング系もアルコールじゃない... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    とつじょ現れるロシア語ページ。ドバイ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    マトンビリヤーニー、という名のピラフ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後のコーヒーは事前予約価格で約13... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    インド、デカン高原のうえを飛行中。シ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ムンバイーの上空から晴れのアラビア海... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ガルフの入り口。進行方向左の窓に、オ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    オマーンの海岸線から、まっすくSHJ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    山をくだって、UAEの平野側へ。礫さ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    SHJ空港の4番に到着。滑走路一本の... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    入国審査をスムーズに過ぎて、地上階の... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シャールジャ―空港の建物。おとなりD... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シャールジャ―空港、到着出口すぐの景... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    到着出口正面のタクシー乗り場。メータ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ドバイ市内とシャールジャ―空港を結ぶ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    空港から出るタクシーのなかから、ター... 続き

総評

急成長中の中東バブリーレガシー御三家(勝手に命名)のほかに、UAEには勢力拡大中のLCCが、いま二社あります。フライドバイ(FZ)とエアアラビア(G9)。同じUAE・ガルフ勢でも、EK・QR・EYの豪華路線とすみわけが明確にできているのが、中東LCC組の特徴でしょう。東南アジアや北米のすみわけよりも、ずっと厳然なんじゃないかなあ。で、ターゲットは、おもに南アジアからの出稼ぎ族です。ドバイなんて、人口の半分以上が南アジア系の建設作業員、3K労働者らしいので。
     
人口圧力が高いバングラデシュでも、いわゆる「田舎の次男坊・三男坊」君が、続々とこの需要に応えて西に渡っています。この国の外貨収入の1/3が、彼らが郷里に送る仕送りといわれるくらいに。そのとおり、ダッカ空港で昔から路線が最も厚いのが、UAEやサウジアラビア、クウェート、オマーン等々の中東行きです。
    
シャールジャ―拠点のエアアラビア(G9)がA320でバングラに就航したのはここ2-3年のはずですが、いまやダッカ線はダブルデイリー(3便の日も)、チッタゴンからも週10便ほどに膨れました。LCCの定石、A320やB737NGで無理なく飛べる東の限界がだいたいバングラデシュ、というのも何かの縁かもしれません。しかも、片道ベースでくみたてるLCCの運賃システムは、お郷に戻る日が未定で出発する、長期出稼ぎ組との相性がもともといいのでしょう。今回の僕のフライトも片道発券。2日前でもプロモ運賃が購入可能でしたので、5時間半のフライトは2万円程度(+食事・座席指定別途)でした。
    
個々がクレジットカードで払う他地域のLCCとちがい、出稼ぎ組はその斡旋業者(半分ヤクザ)が最低限の運賃でまとめて発券しますので、追加サービス(と料金)が、たぶんほとんどついていません。すると、何が問題かって、空港チェックインが揉めること揉めること…。僕はフライト2時間半前程度(バングラでは早いほうですよ)に空港カウンターに並びましたが、目の前のひと、ふた組で20分くらいとまっとる! 乗るほうもチェックイン荷物の追加料金システムを「当然」知らずにきてる! 朱に染まれば赤くなると申しましょうか、彼らをさばくカウンタースタッフ(BG航空委託)もさるもので、追加課金で事前指定した座席は、すでに他人名で搭乗券発行したあととな…。しかも僕から指摘しなきゃ、たぶんそのままだったはずです。東南アジアとは別の意味で、中東LCCにお乗りの際は早めに空港にゆくのが、心理的に健全ですね(笑)。
   
SHJからの送りこみフライトは、約30分遅れでDAC空港4番搭乗橋にチョークイン。もともとターンアラウンド40分という驚愕な時刻設定を組んでいるゆえ、もちろん出発も遅れます。まあ、30分遅れなら許容範囲内ですけど。もちろん満員での出発です。G9で乗りつぎ可能な行き先、トルコ人のおじさまと日本人の自分がいたほかは、全員中東行きのバングラデシュ人かと見えました。
   
機材は、2013年9月新規投入のA320。シャークレッドつきのぴかぴか飛行機です。くわえて、機内清掃はよく行なわれているようで(それこそが出稼ぎ南アジア人のお仕事ですね)、ナローボディー機のエコノミーとしては、特上のコンディションでした。座席モケットは革ではなく布地。ポケットを上に配置したスリムシートタイプで、個人用エンタメ画面がない点をのぞけば、レガシーのA320に遜色ないお席環境でした。
   
再度搭乗者観察にもどりますと(笑)、毎度の僕のダッカ線レビューどおり、機内で携帯電話使いまくりの巻、です。親戚友人に「いま飛行機のってるぞー!」とか、自分からコールしよるんですから、はしゃぐ修学旅行生よりひどいがな(笑)。再三再四注意するCAさんたち。いっぽう兄ちゃんたちは、注意の意図がそもそもわかってないので、あちこちで同じ画が繰りかえされます。
   
"I Don't wanna see Any Mobile."
  
東欧美人風おねいさんCAのつぶやきを聴きました。なんと名言なのでしょう(笑)。中東LCCの宿命とはいえ、これには思わず「おつかれさまです!」です(笑)。
   
斯くも詩文的な(?)愚痴のはきかたどおり(笑)、3名のCAさんたちは、かなり優秀に見えました。この東欧美人さんと、これまた欧州系のめがね美人さん、若いアラブ語お兄さんの陣容で、ビジュアル面のポイントも高い航空会社さんかと思われます。もちろんアジア系キャリアのウェットなサービスはありませんが、よくもわるくも、G9航空のお客様層のさばきかたを、よく心得ていらっしゃるとみえます(笑)。直前の僕の座席リアサインにもかかわらず、事前注文のお食事もスムーズに運んでこられました。レガシーでいうと、同じUAEのEKというより、むしろTKの客室乗務員さんと似た感じがしました。
  
ちなみに離陸すると、先述の発券環境の理由で事前食事オーダーしている人もなく(というか予約注文してたの俺だけやが!)、機内でお金(UAEディルハムor米ドル)出すほどのお金持ちも少なく、5時間半の日中フライトは、ただ静か静かな機内でした。みんな、朝早いダッカ空港チェックインでくたびれてるのも、閑寂な機内環境の保持には役立つものです。
    
お席まわりのエンタメは、頭上のモニター(映像だけ)と機内誌だけでした。モニターで最初に流れる非常用設備案内は、非常口の指示まで(CAさんの手差し追加もなく)映像で説明されていて、単一機材で運航しているG9ならではの景色。機内誌は英語版が左開き、アラビア語版が右開きの効率のよさで、英語版紙面は、かなり充実していました。同じ内容ですので、一夜漬けならぬ5時間半漬けのアラビア語(というか文字)の勉強をして、UAE初上陸に備えてみたり。
    
ほかのLCC同様、有料追加サービス扱いのお食事では、事前注文のマトンビリヤーニー(約800円)とアメリカンコーヒー(約120円)にしました。ビリヤーニーはインド風の炊きこみ飯ですが、機内提供という環境ゆえか、はたまたレシピがアラブ風なのか(笑)、お米過加熱パサパサ感も相まって、もはや「カレー風味のマトン肉入りピラフ」(笑)。また、コーヒーは、CAのアラブ兄さんから「ティーorコーヒー?」、あらためて訊かれたので、おそらくインスタントを直前に開封しているだけなのでしょう。ご飯ものは、バングラ、UAEの安食堂のどちら側基準でも割高なお値段ですが、飛行5時間半での時間つぶしにはよかったと自賛しておきます(笑)。
    
フライトは、ダッカから西南西にあたるムンバイーへ向けて進み、アラビア海に出たところで西北西に方転。ほんのすこしだけ南に遠回りする感じなんですね。アラビア半島までくると、オマーンの海岸を左の窓に見ながら、そのままシャールジャ―空港R/W30に着陸しました。着陸までは、オマーンの青い海からUAE国境の荒い山並み、赤い砂さばくが見えて、左遠くにドバイの摩天楼が見えるバラエティ。日本からの直行便が多く降りる夜間帯には味わえない、UAEアプローチとなりました。
   
シャールジャ―空港、エアアラビアの本拠地は、日本の地方空港程度の規模感。シンプル&コンパクトです。空港内、出口外ともに英語表記も完璧で、まず迷うことはないと思います。G9では到着後の入国審査優先サービスを追加料金(15米ドル)程度で販売していますが、僕の着いた時間帯では、それなしでもまったくスムーズに入管通過できましたし、両替ブースも複数あいており、待ち時間なし、日本円でも問題なくOKでした。
    
このあとは、乗りつぎで、ドバイ中心地までの航空会社運営シャトルバス(10ディルハム=約300円)があります。ただし、僕は到着時刻がほどよく遅れたせい(笑)で、数少ない日中の車をのり逃す羽目に。シャールジャ―市街まで出て高速バスに乗る方法もありますが、今回はタクシーでドバイのブルジュ・ハリーファ(現在世界一の高さのビル)まで直行を選択。空港+シャールジャ―首長国発割増40ディルハムに、メーター換算をのせて、ちょうど100ディルハム(3000円)でした。着くまでの30分間、エジプト人おじさんのタクシーは130キロでぶっ飛ばしてくれました。時間節約には効果絶大でした。
   
エアアラビアはいまのところ日本に縁がなく、本拠地の知名度も低いため、不可思議感のあるキャリアさんかと思います。でも、のってみたところは、格安運賃以上の価値、充分でした。シャールジャ―空港も使いやすく、UAEでおおくの人々が向かうであろうドバイへのアクセスも良好です。うまく使える機会があれば、お試しを。ついでに、チェックインカウンターでは、心の余裕をぜひもって(笑)。
   
   
   

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
6A
搭乗クラス
Y(Y)
区間マイル
2196
出発予定時刻
0915
搭乗時刻
0918
出発時刻
0944
飛行高度
36000ft
飛行速度
731km/h
到着予定時刻
1245
到着時刻
1324
予定飛行時間
05:30
出発空港 天気・気温
晴れ
出発ゲート・スポット
4
離陸滑走路
14
離陸時刻
0957
到着空港 天気・気温
晴れ 24℃
到着ゲート・スポット
4
着陸滑走路
30
着陸時刻
1320
メモ
座席番号は、予約時指定7F(前方窓側@約800円)⇒当日搭乗券発行時かってに9C⇒訂正依頼して6A(窓側)、と変遷。カネとって指定する航空会社で変遷しちゃダメでしょ…。グラウンドスタッフ、ぐどぐどです。

コメント

  • 2014/02/16 22:21:02

    詳細なレポ、私自身が搭乗しているような気持ちになりました。おもしろく拝読させていただきました。

  • 2014/02/18 02:25:10

    >>>jana787さん
    ありがとうございます!備忘録程度に書き出したなれの果てのレビューですが、お役にたてればなによりです。jana787さんのレビューも、めずらしい路線やキャリア、たのしませてもらってます!

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