オーストリア航空A320で名残惜しくパリを発つ。長閑な昼下がりのザッハトルテ。《A spring has come in Europe ⑥》 - オーストリア航空 口コミ・評価

航空会社 オーストリア航空

2023年10月22日に撮影されたオーストリア航空の航空機写真

© ちゅーしーさん

IATA | ICAO
OS | AUA
アライアンス
スターアライアンス

搭乗レビュー
オーストリア航空A320で名残惜しくパリを発つ。長閑な昼下がりのザッハトルテ。《A spring has come in Europe ⑥》

航空会社
オーストリア航空
便名
OS414
ビジネス
搭乗日
2019/04
路線
シャルル・ド・ゴール(パリ) → ウィーン
機体記号
OE-LBW
機材
Airbus A320-214
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
5ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
770
投稿日
2019/05/26

搭乗写真

  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    ほうれん草かバジル?が練り込まれてる... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シャルルドゴールT-2と一口に言って... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    Dエリアのエアサイド。このような一直... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ラウンジ入り口は、二つある青いサイン... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    とにかくワインがあれば、そこがラウン... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ワインも飲むのに、カールスバーグがあ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    街のベーカリーにはかないませんが、や... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    スープもなかなか良い味しています。フ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    搭乗して自席3Fに。赤いクッションが... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    レッグルームは普通で、邪魔なものもな... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    モネやゴッホが描きそうな、キラキラし... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    空港北側の風景を眺めながら、ウィーン... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    クライム後右旋回して、シャルルドゴー... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    ドーム状のザッハトルテは濃厚で上品。... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ドイツ南部かスイスのあたりでしょうか... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    オーストリアの上空へ。自然が生み出し... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ウィーンの西側市街地が近づいてきまし... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    無事に着陸、スポットイン。小型機こそ... 続き

総評

シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2-Dは、鉄道(RER B線)駅を降りてからチェックインカウンターまでそこそこ距離があったとはいえ、朝からの気持ち良い快晴と旅の終わりの充実感を味方につけ、帰路につく旅人のバックパックを心なしか軽くしてくれているようでした。

見つけた。赤が眩しいオーストリア航空の、シェンゲン内フライトの出発地点。空港に着いたのが12:00ちょうど頃、そしてウィーン行きのOS414便の出発は13:45、ということで程よくチェックインの列が捌かれ始めています。
エコノミー列には数十人並んでいましたが、ありがたいことに帰路もビジネス利用ということで、帰国したらまたせっせと働きまーす、、と心でつぶやきながらスススーっと優先レーンへ。笑
カウンターで待ち構えていた男性スタッフは、一見すると愛想悪そうな(失礼)ゴリゴリのコワモテ・マッチョ・髭濃い目でしたが、コンベアに乗せた自分のバックパックのショルダー部などを丁寧な手つきでまとめて、「大丈夫だとは思うけど、念には念をね。」と気持ち悪いくらい慎重に(だから失礼)扱ってくれました。絶対退勤後にパリのドープなクラブで強〜い酒を飲んでるだろうに、、笑 

しかしちょっと余談なんですが、本当に今回の旅では出会う人・接する人みんなが親切で、空路の行程上のみならず街の中での滞在中も含め、なんだか旅程全体にハッピーな空気が満ちていました。たまたまなのか、自分発信の何かポジティブなモノの反応なのか、それとも欧州の人たちの空気がそうなってきてるのか?多分そんな極端なことではなくて、きっと旅の中での自分の所作一つ一つが熟れてきて、久々の欧州でそれを楽しみながら発揮できたということに過ぎないのでしょうけど。。別段、強行的な乗り継ぎやスリリングな行程がなかったことも、僕の心に余裕を与えて、それが笑顔につながっていたのかも。笑 やはり滞在先での笑顔とポジティブな心構えは、旅の基本であります。

こぼれ話に逸れてしまいましたが、、とにかくマッチョマンの「ボンボヤージュ!」をいただき、そしてラウンジの行き方を聞き出したら、あとはセキュリティをくぐるだけ。オーストリアのウィーンへはご存知のようにシェンゲン協定国内扱いとなるため、パスポートへのスタンプはお預けです。正午過ぎのレーンはかなり空いていて、すぐにエアサイドの細長いフロアに吐き出されました。すると意外や意外、こちらは出発を待つ沢山の利用者でごった返しています。デューティフリーショップのレジも、人気ラーメン店ほどの列を作っていて大盛況。フロア自体がそんなに広くないせいか、店舗も少なめだからか、それなりに人口密度の高さを感じます。

T-2の中でもここDエリアに設置されているラウンジは、各社共用でプライオリティ・パスでも入室できるもので、ゴージャスさやエグゼクティブさは薄いものの、このごった返したエアサイドにあっては十分にありがたい存在。"SALON"のサインに従ってエアサイドの隅っこまで進み、少しわかりづらい通路の先にあります。すぐ隣の通路は別フロアへの連絡通路のようなので、ラウンジ滞在時間をロスしないように注意です。
入室したのが12:35くらいだったので13:00の搭乗開始まであまりノンビリはできませんでしたが、、朝の早朝パリ3区街歩きで食べたパンとコーヒー以来、このお腹も中学生並みに空腹だったので、スープやビール、ワインなどを給食のように流し込みました。帰路のロングフライト前に乱暴なスタートですが、あとはもう帰るだけなのでお気楽なものです。笑

さて、ワインをシャルドネの1種類しか試せなかったことを悔やみながら、時間を真面目に守ってゲートに向かいました。まばゆさを増していく昼下がりの日光をふんだんに屋内に掻き込む、そんなフロアの一画にD51ゲートはあり、"VIENNA"の案内掲示を横目に今か今かと搭乗開始を待つ人々は、ベンチで肩を並べつつ太陽の眩しさに目を細めていました。今朝のレピュブリック広場は一桁台の気温だったので、同じ都市とは思えないくらいのホットな室内。汗ばむような熱気をお土産に、さあいよいよパリを離れます。結局諸事情により15分ほど搭乗開始は遅れながらも、A320という小型機、そして搭乗率も見た感じ6割ほど、という恩恵もあり?、出発までには時間を取り返しておりました。

優先搭乗となりボーディングブリッジを経由して紅白の機内へ。ビジネス利用者は自分を含め4人、うちふたりはビジネスに慣れていそうな日本人親子とみられる方々。不思議ですけど、人の雰囲気ってそこに居合わせるだけでもたくさんの情報を持ってます。娘さんはお淑やかでスマートで、ママは何やらインテリジェンスな教育派の雰囲気。これは、、バレエか吹奏楽か、、?笑 親子にとっては全く持って余計なお世話でしょうが、これも同じボーディングブリッジに乗りかかった縁でございます。2時間の欧州フライトをしばしご一緒に楽しみましょう。。
そんなわけでキャビン内に入ると、目がさめるような真っ赤なカラーに身を包んだクルーたちが陽気にお出迎え。陽気って、何だか往年のガイドブックみたいな響きですが、本当に陽気なんです。笑 そして右舷窓側の自席へ着くと、ひと席となりの空きスペースには、同じビビッドレッドのクッションが。これはエコノミーシートを一つ空けで利用する欧州Cクラス方式への、オーストリア航空のアンサーでしょうかねえ。なんにせよ向こう隣も空席で、ゆったりと全員搭乗を待って13:48、プッシュバックとなりました。

突き抜けるようなブルーの空、光を含んで放つたくさんの白い雲、そしてオーストリアンレッドの鮮やかさ、そんなトリコロールなコンビネーションをもってパリの玄関口を見送る当機。増築に増築を重ねる成田のようなターミナル2は、終わりなく永遠に横長に伸びているようにすら見え、A380やB773などの大型機をたくさん抱え込んでいる様は、シャルルドゴールはやっぱりマンモス空港なんだな、という印象に落ち着かせてくれます。T-2のDエリアだった自分はまだ徒歩移動も短い方でしたが、こりゃあ場合によってはターミナル内移動は骨も折れそうです。が、、旅が無事ならそれ以上は贅沢、ということで。笑

北から二番目のランウェイまでジリジリ自走して、東端からの爽やかな離陸となったのは時間にして13:57。甲高いエンジン音とともにクライムしてスパスパと小気味よく雲を割り、A320はあっとゆう間に空港全景を見下ろせる所までやってきました。西に飛び立ったので、ターンしてほぼ真東のウィーン方向へと向き直った模様。天候も昨日と打って変わって穏やか、シートベルトサインはすぐに消灯して、心からゆったりと、フランス〜ドイツあたりの牧歌的な風景を堪能しました。

14:10頃、機内食がやってくるのを嗅覚が機敏に感じ取ると、すぐにワゴンがやってきました。相も変わらず白ワインをいただいて喉を潤滑させると、さっき間食したばかりなのに不思議とまた食欲くんが再来。笑 ホットミールの美味しそうなニョッキが一品とデザートが一品、ビジュアル的にも実量も、まさに今の胃にふさわしいものがやってきてくれました。。そしてどちらもきっちりと仕事をしていて美味しい、さすがのDO&COのケータリングです。ターキッシュの時といい、今回のオーストリアン(この後の成田線しかり)といい、機内食でフライトを選ぶ意味もしっかりと納得させてくれるプレートたちでした。

CAさんはビジネスに2名、朗らかで心地よい接客をしてくれて、こちらも好きなテンポで食事ができて居心地は言うことなしです。真っ赤なユニフォームは不思議と老若男女問わず似合って見えるもので、熟練の女性CAはさらに熟練して見えます。この貫禄、なんでだろ?笑
ザッハトルテのうっすらとした杏フレーバーに酔っていると、あっという間のオーストリア上空到達。アナウンスによれば15度のウィーン、さぞかし待望の春にキラキラと生命力を迸らせているのでしょうね、、トランジットだけなのがまた辛いなあ。

高度がだいぶ下がってきて、街や家の並び方や鉄道、河川などなど、地上の情報が多くなってきました。いうまでもなくパリ周辺とは地形も雰囲気もガラッと変わっていて、ちょうどパリ方面から東進してくると沿うように並行しているであろう、ミュンヘンからウィーンに延びる街道と、そこに付随するアルプス高地の北の端を眺めていました。15:20頃にはウィーンの市街地が眼下にお出まし。ちょうどシェーンブルン宮とその大庭園が前方右手に見えたので、市街地中心をやや南西にそれたあたりを東進・降下しているようです。大きな集合墓地と鉄道駅が目の前に来ると、郊外のウィーン空港はもうすぐそこ。

15:40、2本あるランウェイのうち、東西(少し斜め)に配置する11-29の西側から難なく着陸しました。ちょうど窓の向こうの空港南側は、建設可否を論議中の第3並行滑走路の予定地とか。二転三転してこの4月にゴーサインが出たようですが、本当にどちらも大変ですね、、少しでも航空機の騒音が日々小さくなっていけば良いですが。
と、まあとにかく、帰路一発目の2時間フライトは無事に終わりを迎え、当機はターミナルへと向かいます。新しくできたという湾曲したスタアラ専用ターミナル3、そこからまっすぐ突出したサテライトFゲートに収まりました。小型機は沖停めバス移動の可能性もあるようなので、ブリッジ経由での降機はありがたし。乗り継ぎに2時間の余裕が有る自分は今回問題なしでしたが、ウィーンの得意とする短時間トランジットを敢行する場合は、ある程度ターミナルの構造を把握しておいたほうがよさそうです。
いよいよここで出国審査をして、そして残すところの成田行きの行程最終フライト、OS51便、B777-200ERに飛び乗ることとなります。ここまで無事に来た安堵感と満腹と、そしてオーストリアのまどろんだ午後の外光に、ふわふわ眠気もやってきましたが(朝も暗いうちからパリ徘徊していたせいもあり。)、、あとひと頑張りです!

ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございます。次回最終回。。大した話ではないですが。。笑 
皆様も良い旅を!

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