シートモニターでのフライト情報の表示。 沖縄県の横くらいを飛んでいたと思います。 - チャイナエアライン(中華航空) 搭乗写真・画像

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  HB-JMBさん

  2016/10/27 00:07:15

  ジャコビ様
  
  　はじめまして、HB-JMBでございます。
  
  追い風で90m/sというとキロに直すと324km/h(航法では海事と同じノットを使うことが一般的で180ノット）ということですが、さすがにここまで強い風は珍しいでしょう。ただ、エアショーでの表示が1000km/hということですと、そこまで強い風とは考えにくく、90km/h程度（50ノット）程度だったのではないかと推定はされますが・・・（もし、320km/h程度ということですと、エアショーでの表示は1200km/h近くになってくるはずですので）
  
  　エアショーの表示は通常、自機の速度に追い風では追い風の速度を加算した（向かい風では風速を差し引く）「対『地』速度」表記とすることが一般的です。ざっくりいうと機体の空気に対する速度（ピトー管という計器で機体の周囲を流れる空気の測定を行う方法が一般的）に現在飛行高度の空気圧力の影響を加味した速度は「真大気速度」といい、これに追い風ならば風速をプラス、向かい風では風速をマイナスして対地速度が出てきます。航空機の構造や性能面では「真大気速度」が重要ですが、航法では「真大気速度」も「対地速度」も重要になります（直接「対地速度」を使うというよりは、「真大気速度」を見て、先はあの地点にいて、今は（風の影響を受けているから）ここにいるはずだから、一定時間経過後にはここにいるはずと予想をつけていき、それが風の影響でずれているから・・・という計算を延々と繰り返していきますので（もっとも航法にコンピュータを使う現代の航空機ではこうした計算はFMSで行うことが一般的ではあります）
  
  　通常の偏西風の場合冬場ですと、この地域では250km/h程度（ノット数表示では110～140ノット）程度となれば極めて強いとされており、通常では100～150km/h(55ノット～80ノット程度）そこそこで、150km/h(80ノット）近くになればやや強い偏西風かと思われます。
  
  　ただし偏西風飛行で難しいといわれているのは、風の方向が常時真後ろからと固定されていればよいものの、実際には小さな渦になったり、微妙な速度差や風向きの違いが生じていて、真後ろからの風ではなく、斜め後ろ・斜め前や上下からの風となると飛行機がゆれるため、パイロットや地上の運航管理者は通常より気が抜けない状況になるとされております（それが乱気流であれば機体の破損や急降下など飛行に危険を伴うので、ゆれといえども油断は大敵とされます）
  
  　ご参考までに。HB-JMB

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  ジャコビさん

  2016/10/27 00:15:55

  HB-JMBさん、コメントありがとうございます。
  ご指摘の通り、追風90m/sではなく、90km/hです。
  
  シートモニターには、追風の他に、対地速度などのたくさんの情報が入っていました。
  
  確かに、偏西風とは言えども、常に西から吹いているわけではありませんよね。
  明確な説明ありがとうございました。
  30,000フィート付近を飛んでいるときは、揺れが全くと言ってもいいほど無かったです。

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