AY074 NRT-HEL - フィンエアー(フィンランド航空) 口コミ・評価

航空会社 フィンエアー(フィンランド航空)

2024年04月11日に撮影されたフィンエアー(フィンランド航空)の航空機写真

© A_chanさん

IATA | ICAO
AY | FIN
アライアンス
ワンワールド

搭乗レビュー
AY074 NRT-HEL

航空会社
フィンエアー
便名
AY074
エコノミー
搭乗日
2013/07
路線
成田(東京) → ヘルシンキ
機体記号
OH-LQC
機材
Airbus A340-313X
総評:5
5ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
5ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
4ッ星
トイレ・洗面台
5ッ星
機材コンディション
5ッ星
地上サービス
5ッ星
口コミ投稿者
finlanderさん
アクセス数
5,572
投稿日
2013/07/15

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    フライト一週間前のシートマップ。満席... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    41L席前方のようす。以下のURL,... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    41列目D-H席のようす。なぜかオー... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    気温35度の成田より出発!空にはもく... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    ビジのアメニティ,ノイズキャンセリン... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    一食目,昼食前のおつまみ。昔は枝豆だ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    一食目,お気に入りのエビカツ丼。
  • 写真の種類:座席(シート)
    一食目の後,エコBコン(21-34列... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    一食目の後,エコCコン(41-56列... 続き
  • 写真の種類:ギャレー
    ギャレーのバーコーナー。てづくりのご... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    フライトマップのA340は旧塗装でし... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    到着二時間前の軽食。
  • 写真の種類:座席(シート)
    今回お世話になった座席。降機時に撮影... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    エコCコン(41-56列目),降機時... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    OH-LQCの次のフライトは,たぶん... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    30分前に到着していた日本航空の78... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    もらったビジのアメニティの中身。最低... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    おまけ。HELで日本航空のチェックイ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    おまけ2:HELにおけるJAL東京行... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    おまけその3。2013年7月25日ま... 続き

総評

2週間の夏期休暇もまたたく間に過ぎ,フィンランドへまた出発。日本には名残惜しさもありましたが,折しも35度超えの酷暑がちょうどはじまったときだったので,気温20度のフィンランドに行くのにためらいは全くありませんでした。フィンランドに別荘を持つお嬢様が日本にもいるとかいないとか聞きますが,まさに避暑にはぴったりの国です。

めでたく,2013年7月1日から日本航空が東京・ヘルシンキ線に就航し,そのコードシェアとあわせると,夏スケでは東京線にダブルデイリーの運航をするフィンエアー。この新規就航で,同路線の座席供給数は就航前に比べて1.5倍〜2倍くらいになっているので,ちょっとは空くかな?と思ったら全くそんなことはなく,当日の残席はエコ・ビジとも約10席程度という,フィンエアーにとって結構ゴキゲンなフライトとなりました。そういえばこの日は団体旅行然とした人よりも,ヨーロッパへ帰る欧州の旅行者が目立ちました。欧州からの需要がそれなりにあると,日本からの団体客とあわせてダブルデイリーでも採算に乗りやすいのかもしれませんね。

【機内食・ドリンク】いつもJALのファーストラウンジに入るとあさましくいろいろ食べてしまい,機内食は一食目の昼食のみを食べるのが精一杯だったので,今回はラウンジで何も飲み食いせずフライトに臨んだら機内食を全部食べることができました。機内食ってそれだけでちゃんとお腹いっぱいになるように出来てるんですねぇ。

出発後の一食目(昼食),メインはエビカツ丼とハッシュドビーフからの選択。もちろん選択はエビカツ(今年4回目),いつもながらおいしく頂きました。エビカツの隣に,半熟卵,海苔,そしての甘辛い味付けのタマネギが別々に添えられています。あえて卵とじにしないあたり,日本食に馴染みのない旅客にも配慮してあるのでしょうか。しばらくはこういう味付けとも縁遠くなるなぁ,なんて考えると絶賛してしまうのですが,こういったバルクで作る機内食のおいしさは,飯ごう炊爨で作るカレーのおいしさと通じると思います。なお,つけあわせのポテトサラダも絶賛ポイントの一つ。たかがポテトサラダですが,あの味は日本以外では食べられません。

到着2時間前の軽食はペンネボロネーゼソース。ボロネーゼソースの量は多すぎず少なすぎず,チーズとホワイトソースがコクを足している満足できる一皿。安くてかつ美味しい,航空会社も旅客も両方ハッピー!な食事=機内食を体現していると思います。あと,盛田のミネラルウォーターカップの機内食における登場率の高さは異常(笑)。

食事の際のドリンクとしていつも提供されるあたたかい緑茶が,このフライトでは「品切れ」とのこと。自分としてはそれでも全く構わなかったんだけど,クルーがなぜ品切れになったのかをすごい詳しく説明してくれました(苦笑)。なんでも,日本路線であっても緑茶はヘルシンキ積み込みだそうで,行き(ヘルシンキ→日本)のフライトで全て使ってしまうと,帰り(日本→ヘルシンキ)では搭載がなくなってしまうとのこと。緑茶は,日本からヘルシンキに持って行って品質チェックを受けてから搭載される仕組みなんだそうです。品質管理をしっかりしてるんだなぁ,と感心すると同時に,なんだかすごくマニアックな説明を頂いて驚いてしまいました。まぁ,好きですが(笑)。あのクルーは聞かれたらみんなに同じ説明してるのかなぁ。

【座席(シート)】いつものバルクヘッド窓側席でした。お隣さんはかわいらしいおばさまで,スペースもゆったり。最近はA333にばかり乗っていたので忘れていましたが,A343の非常口席窓側の前にはA333のそれよりも大きい脱出装置があるので,足の長い人には狭く感じられそうです。一方で,脱出装置は上面が低くて平らなので,トイレに行くときなどに席を立つ際,ちょっとした小物を置けました。非常口席通路側の座席にはシートポケットがない(正確には窓側席のシートポケットと共用)ので,そこに座っていたおばさまは脱出装置の上に新聞や飲み物を置いてました。脱出装置に腰掛けている人にはクルーが注意をしていましたが,小物を置く分には離着陸時以外ではそれほどおとがめを受けない雰囲気でした。クルーもジャケットをかけてたりするしね。

【機内スタッフ】昨年の秋に重慶・ヘルシンキ線でお世話になったフィンランド人男性クルーと再会(そのときのレビューはこちら)。一日約200便を運航するフィンエアーで,ヘルシンキベースの客室乗務員に再会する例は本当に稀で,自身これで二例目です。昨年のフライトでは,そのクルーには自分を含めたった3名のビジネスクラスを手厚くサービスして頂いたので,向こうからも「覚えてるよ〜」なんて声をかけてくれました。

そのクルーのサービススタイルが,とても的確で簡潔。このフライトでも,離陸後にシートベルトサインが消えると自分の座席にやってきて「これをどうぞ」とビジのアメニティーとノイズキャンセリングフォンを手渡し。あ,どうも…なんて言ってる間に「何か飲み物は?」とドリンクオーダーを聞かれ,ギャレーに消えたと思ったら「良いフライトを」という言葉とともに水を持ってきてくれたり。前回のビジでもそうだったんだけど,あまりにもテンポがよすぎて,普通の乗客は彼のサービスに置いていかれると思います(笑)。降機の際には「素敵な夏を!」とお互い声をかけてフライト終了。またどっかの機内で会うこともあるんだろうか。。

【エンターティメント】ノイズキャンセリングイヤフォンを貸してもらったので,音楽チャンネルとニュースなど視聴。この日は月曜日でしたが,前の週のNHKニュースおよびYLE(フィンランドのNHKのようなもの)のニュースが見られました。地図では,飛行経路を往くフィンエアーの機体モデルがまだ旧塗装のままでした(笑)。

【トイレ・洗面台】トイレから近い席に座っていると,頻繁にクルーがゴム手袋をはめて掃除に来ているのが分かりました。清潔に保たれている化粧室を見ると,注意を払っているんだなぁということがよく分かります。

【機材コンディション】今回の機材はA343,この前日には関空便を担当していたOH-LQCでした。A333の機材繰りの影響で,最近は関西にもA343がデイリーで来てるみたいですね。バルクヘッドの仕切り板に設置されているモニタやオーバーヘッドビンの有無,燃料の投棄口の形など,A333と343でいろいろと細かい違いが見られて面白かったです。詳細は写真へ。

【空港サービス】成田では,大勢の人がJALのラウンジに吸い込まれるようにして入室しており,受付が混雑をしているのを見て入る気力が失せてしまったので,カンタスラウンジへお邪魔しました。カンタスの出発便は夜ですが,マレーシア航空やフィンエアーからも業務委託を受けていて,ラウンジ自体は午前8時半から開いているようです。利用しませんでしたがシャワーつき。

自分が訪問するとき,ここのラウンジの受付はいつも同じ女性が担当されており,その方を見るたびに「またここに来たなぁ」という不思議な感覚になります。カンタスのラウンジでは,搭乗開始のアナウンスが "Hello everyone" という呼びかけからはじまります。旅客に対してカジュアルでフランクな感じがいかにも外資といった感じで気に入っているのですが,受付の方に聞いたところ,この呼びかけはカンタスの「方針」なんだそうです。カンタスには搭乗したことがないので,実際クルーが乗客に対してどう振る舞うかは知りませんが,アナウンス一つとっても航空会社の柄がよく出ていて面白いですね。

ラウンジにいるとき,フィンエアー搭乗者に対してIATAアンケートのお願いをされている方がいらっしゃいました。日本航空の新規就航に際して,フィンエアーとの比較を行って競争力を高めることが目的だとか。このアンケートで利便性や快適さが高まるならばぜひ,ということで喜んでお引き受けしました。アンケートは,現地到着後にWebベースで入力するものでした。結果は航空会社にのみ通知されるとのことですが,自分も見てみたいものです。

【総合評価】今年4回目のAY74便,日本・ヘルシンキ間はこれで今年6往復目。乗り馴れてくると退屈になる一方かと思いきや,乗るたびに新しい驚きや発見,また見知ったクルーとの遭遇など,面白いイベントが尽きません。最近改めて気がついたことは,フィンエアーのクルーはみんなすごい真面目だなぁ,ということ。いつも何らかの作業をしており,作業がなくてジャンプシートに座っていても周囲に気を巡らしていたりと,「ドライ」という表面的なイメージの中から「質実剛健」という本質が見えてきたように思います。多分に褒め過ぎ,そやしすぎな感想ですが,快適な移動の裏にこのような仕事ぶりがあることは,それほど多くの乗客に気づかれていないのではと思います。今年後半は日本行きの機会が減りそうですが,また搭乗するのが楽しみになるようなフライトでした。いつも快適な空間作りをありがとう,なむなむ!!

【余談】ラウンジから搭乗ゲートへ向かう途上,サテライト内で置き引きの被害にあわれた方を見かけました。警察官が複数人来て対処方法を相談していましたが,手荷物を盗んだ犯人がどのフライトに乗って出発したかも分からず,ほとほと困り顔でした。本当にお気の毒としか言いようがありませんが,出国審査を抜けたらそこはもう半分外国…と気を引き締めて貴重品や荷物の管理はしっかりしなければいけません。皆さんもお気をつけて。。なむなむ。。

コメントする

コメントを書くにはログインが必要です。

ログイン・会員登録はこちら
メニューを開く